サッカー

ヨーロッパの強豪は8ヶ国。中堅国もあわせて紹介します。【サッカー強い国:ヨーロッパ編】

こんにちは、早起きラガードです。

「サッカー強豪国」について、こちらの記事で紹介しました。

W杯で、いつも優勝候補に名前が挙がるような「強い国」は6つです。【サッカー】こんにちは、早起きラガードです。 今回は、最近サッカーを見始めたばかりの人、サッカーにあまり詳しくない人向けに、こんな疑問...

ただ、この記事は全世界を対象にしているので、地域ごとの強豪国を知りたいときには少々不十分です。

地域ごとの強豪? そんなの知ってどうするんだ。地域限定の強豪なんて、知っても意味なんだろ?

ところがそうでもないのですね。

サッカーではW杯予選や大陸選手権のようにその大陸に所属している国限定(正式にはその大陸のサッカー連盟に加盟している協会限定)の大会があります。

W杯本戦より、そうした大会の試合の方が多いくらいです。

そのため、地域内での力関係を知っておくのことは、代表チームの試合を観戦をするときに非常に役に立つのです。

ということで今回は、

  1. アジア
  2. アフリカ
  3. 北中米カリブ海
  4. オセアニア
  5. ヨーロッパ
  6. 南米

という世界6地域のうち、南米と並ぶサッカーの最高峰、ヨーロッパの強豪国と中堅国についてご紹介したいと思います。

※大陸選手権については、こちらで詳しくご紹介しています。

これがサッカーの大陸選手権です【おすすめは2つ】こんにちは、早起きラガードです。 平成一桁の時代から、サッカーを見続けています。 今回は、そんな疑問にお答えします。 ...

ヨーロッパの「強豪」

サッカーにおける「ヨーロッパ」

サッカーの世界でヨーロッパとは、

UEFA(欧州サッカー連盟)に加盟している国・地域

のことを言います(正確には加盟しているサッカー協会)。

地理的な意味でのヨーロッパと大まかなところでは同じなのですが、イスラエルやカザフスタンといった、本来なら中東や中央アジアに属する国が加盟しているところに違いがあります。

加盟協会数は55。

これは、CAF(アフリカサッカー連盟)の57に続いて、世界で2番目に多い数字となっています。

ヨーロッパの「強豪」は8ヶ国

ヨーロッパの「強豪」に該当するのは、以下の8ヶ国。

  1. ドイツ
  2. イタリア
  3. スペイン
  4. フランス
  5. オランダ
  6. ポルトガル
  7. イングランド
  8. ベルギー

なお、この8ヶ国は、世界レベルで見ても強豪・準強豪に属します。

というのも、先ほども書いた通り、ヨーロッパは南米と並んで世界のサッカーの最高峰に位置づけられるからです。

ヨーロッパの強豪は、そのまま世界レベルでの強豪でもあるというわけですね。

伝統国であるドイツ、イタリア

ドイツ、イタリアは、伝統的にサッカーが強いと言われている国です。

W杯優勝回数はともに4回で、ヨーロッパ最多。世界全体で見ても、ブラジル(5回)に続く2位にランクされています。

ヨーロッパの大陸選手権であるEURO(UEFA欧州選手権)の優勝は、ドイツが3回、イタリアが1回でドイツがリード。

ドイツの3回は、スペインと並んでこちらもヨーロッパ最多です。

ただ、近年の実績については、ドイツとイタリアで少し差が付いてきています。

2008年以降のW杯、EUROの成績は、次の通り。

ドイツ イタリア
EURO2008 準優勝 ベスト8
2010W杯 3位 グループリーグ敗退
EURO2012 3位 準優勝
2014W杯 優勝 グループリーグ敗退
EURO2016 3位 ベスト8
2018W杯 グループリーグ敗退 予選敗退

ドイツ

ヨーロッパ随一のサッカー大国、ドイツ。

2018W杯でこそグループリーグ敗退という屈辱を味わっていますが、それ以前の大会はいずれも3位以上に食い込んでいます。

2014年のブラジルW杯では、24年ぶりの優勝。

W杯、EUROともにヨーロッパ最多の優勝回数を誇っており、文句なしの強豪国と言えます。

イタリア

一方のイタリアは、EURO2012で準優勝こそしているものの、それ以外ではベスト8が最高。

W杯ではまったく振るわず、グループリーグ敗退が2大会続いた後、2018W杯ではついに本大会出場すら逃してしまいました(ヨーロッパ予選で敗退)。

これだけ見ると、

イタリアって本当に強豪なの?

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、強豪国であっても世代交代などで一時的に力を落とすことはあるんですよね。

ドイツにも、2000年代前半のEUROで2大会連続グループリーグ敗退ということがありました。

イタリアがこのまま力を落として、強豪国から脱落してしまう可能性はゼロとは言い切れません。

しかしながら、まだそこまでには至ってはいない印象です。

伝統国なだけあって、ここから立て直してくる可能性も十分ありますから、今のところはまだ、強豪と呼んで良いと思います。

スペインとフランスの黄金期

スペイン フランス
EURO2008 優勝 グループリーグ敗退
2010W杯 優勝 グループリーグ敗退
EURO2012 優勝 ベスト8
2014W杯 グループリーグ敗退 ベスト8
EURO2016 ベスト16 準優勝
2018W杯 ベスト16 優勝

スペイン

「万年優勝候補」と呼ばれてきたスペインが真の強豪の座に登り詰めたのは2000年代後半。EURO2008で優勝を果たしてからです。

ここから黄金期を迎えたスペインは、2年後の2010W杯で悲願の初制覇。世界王者の座につきます。

さらに2年後のEURO2012も制し、EURO、W杯というビッグトーナメントで3連覇を果たします。

特にEUROの連覇は、これまで他のどの国も成し遂げられなかった偉業でした。

他国のスペイン対策や黄金期を支えたメンバーの高齢化・引退もあり、2014W杯以降はタイトルに手が届いていませんが、強豪たる力は今も備えています。

フランス

フランスは元々力のある国で、2000年時点で、

  • W杯:1回
  • EURO:2回

の優勝経験がありました。

ただ、2000年以降は力を落とし、W杯の開催中にチームが内紛を起こすなど、混乱した時期もありました。

復調の兆しが見えたのは、自国開催となったEURO2016。

ここで準優勝すると、2年後の2018W杯では、20年ぶり2度目の優勝を果たしています。

これは、希代の名選手ジネディーヌ・ジダンを擁し、1998年W杯、EURO2000を制した1990年代後半~2000年にかけての黄金期に次ぐ実績です。

2000年代後半から2010年代前半のヨーロッパは「スペインの時代」でした(ヨーロッパだけではないですが)。

2010年代半ば以降は「フランスの時代」になるかもしれません。

実績面で物足りなさのある3ヶ国

オランダ イングランド ポルトガル
EURO2008 ベスト8 予選敗退  ベスト8
2010W杯 準優勝 ベスト16  ベスト16
EURO2012 グループリーグ敗退 ベスト8  4位
2014W杯 3位 グループリーグ敗退  グループリーグ敗退
EURO2016 予選敗退 ベスト16  優勝
2018W杯 予選敗退 4位  ベスト16

オランダ、イングランド、ポルトガルの3ヶ国は、ヨーロッパの強豪国です。

それは間違いないのですが、先にご紹介した4ヶ国(ドイツ、イタリア、スペイン、フランス)と比較すると、実績面では物足りなさが残ります。

ビッグトーナメント(W杯とEURO)の優勝経験は、どの国も1度ずつしかありません。

しかも、オランダとイングランドのタイトル獲得はいずれも30年以上前の話。

  • オランダ  :EURO1988
  • イングランド:1966W杯
  • ポルトガル :EURO2016

イングランドに至っては、半世紀以上前ですからね。

「強豪」ではあるものの、先の4ヶ国と比較するとやや力は落ちるかな、というのがこの3ヶ国でもあります。

※「2008年以降なら、イタリアだってタイトル取ってないだろ」という声があるかもしれませんが、実はイタリアは、その直前の2006W杯で優勝しています。オランダ、イングランドほど、タイトルから遠ざかっていないのですね。

オランダ

噛み合ったときはものすごく強いが、そうでないときはあっさり敗退してしまう。

オランダは、そんな不安定さのある「強豪」です。

近年の実績にも、それは表れていますね。

2010W杯で準優勝したかと思ったら、2年後のEURO2012はグループリーグで敗退。

そのまた2年後の2014W杯では3位まで勝ち進んでいるのに、2年後のEURO2016では予選で敗退し、本大会に出場すらできていません。

さらに2年後の2018W杯も予選敗退なので、普通の国であれば

これはもう、強豪とは呼べないのではないか?

と思いたくなるところです。

しかし、そうとも言えないのがオランダの不思議なところ。

というのも、オランダがビッグトーナメントで本大会出場を逃すのは、「割とよくある話」なのですね。

特にW杯では、4回に1回、出場権を逃しています。

  • 1990:ベスト16
  • 1994:ベスト8
  • 1998:4位
  • 2002:予選敗退
  • 2006:ベスト16
  • 2010:準優勝
  • 2014:3位
  • 2018:予選敗退

EUROの場合、2016年以前に出場権を逃したのは1984年と30年以上さかのぼるのですが、その次のEURO1988では優勝しているので、「予選敗退=力が落ちている」とも言い切れないのがオランダです。

この不安定さがなくなれば、もっとタイトルも獲れているのかもしれませんが。

イングランド

自国に、ラ・リーガ(スペイン)と並ぶ世界最高峰のリーグ(プレミアリーグ)を抱えるイングランド。

その割に、代表チームの実績は振るいません。

「ベスト8くらいまでは勝ち残れるものの、その先には進めない」というのが近年のイメージで、2000年以降に実施されたW杯、EUROでは「ベスト8が最高成績」という状態が長く続きました。

その状況をようやく打ち破れたのが、2018W杯。1990年イタリア大会以来、28年ぶりのベスト4に食い込みました。

この大会のイングランド代表は、若い選手が多いチームでした。

そのため、今後はさらなる実績の上積みが期待できると目されています。

ポルトガル

ポルトガルが、W杯やEUROといったビッグトーナメントの常連に名を連ねるようになったのは、2000年以降です。

それ以前は、「ほとんどが予選敗退だが、時々本大会に出場してくる」くらいの国でした。

2000年以降はEUROでも上位の常連の国になっており、2016年までに実施された5大会で、

  • 優勝  :1回
  • 準優勝 :1回
  • ベスト4 :2回

という好成績を残しています。

EURO2016では、念願のビッグトーナメント初タイトルを獲得。

ドイツ、イタリア、スペイン、フランスと比較すると実績面で物足りなさはあるものの、「ヨーロッパの強豪」に加えられるだけの実力は十分備えた国と言えます。

「仮免許」の強豪ベルギー

ベルギー
EURO2008 予選敗退
2010W杯 予選敗退
EURO2012 予選敗退
2014W杯 ベスト8
EURO2016 ベスト8
2018W杯 3位

「ヨーロッパ強豪国クラブ」の新会員、ベルギー。

新会員というより、仮会員と呼んだ方が正しいかもしれません。

ベルギーが強豪と呼ばれるようになったのは、2010年代半ばから。

「黄金世代」と呼ばれる選手たちが、代表の主力を担うようになってからです。

その直前は、

  • W杯  :2大会連続予選敗退
  • EURO:3大会連続予選敗退

という状況で、ビッグトーナメントに出場すらできていませんでした。

2014W杯以降、予選敗退こそなくなったものの、最高成績は2018W杯の3位。

タイトル獲得には至っていません。

2010年代以前を含めても、ベルギーにビッグトーナメントの戴冠経験はないため、実績面ではオランダ、イングランド、ポルトガルよりもさらに物足りないものとなります。

さらに、黄金世代が代表を去った後も、力を保ち続けられるかどうかも未知数。

黄金世代が一過性の現象に過ぎないとしたら、今後も「ヨーロッパ強豪クラブ」の一員でいられる可能性は低くなります。

黄金世代が力を保っているうちに、タイトルに手が届くか。

さらに、世代交代が順調に進んで、黄金世代後も力をキープし続けられるのか。

ベルギーは今、強豪国の仲間入りができるかどうかを試される「仮免許」の状態と言えそうです。

ヨーロッパの「中堅」6ヶ国

ここまで、ヨーロッパの強豪国についてご紹介してきました。

ここからは「強豪とまでは言えないが、侮れない国」、すなわち「中堅国」をご紹介していきます

具体的には、以下6ヶ国が該当します。

  1. スイス
  2. クロアチア
  3. スウェーデン
  4. ギリシャ
  5. ロシア
  6. ポーランド

この6ヶ国は、ビッグトーナメントの常連国。

2008年から2018年までに開催された6回のEURO、W杯のうち、4回以上本戦に出場している国ばかりです。

常連っていうから、全部に出場してるのかと思ったけど。違うの?

と思われた方、レベルの高いヨーロッパでは、ビッグトーナメントの出場権を獲得するのが大変なのです。

先に挙げた6大会すべてで本戦に出場できているのは、

  • ドイツ
  • スペイン
  • フランス
  • ポルトガル

の強豪4ヶ国のみ。

イタリア、オランダ、イングランドのような国でも、すべての大会に出場はできていません。ベルギーに至っては、出場権獲得は半分の3大会に留まります。

したがって、4回以上出場できていれば十分常連と言っていいレベルなのです。

特に注目しておきたい2ヶ国

中堅8ヶ国の中で、特に注目しておきたいのはクロアチアとスイス。

クロアチアは実績面、スイスは安定感に特徴があります。

クロアチア

2008年以降に出場した5回のビッグトーナメントのうち、4回で決勝トーナメント進出を果たしているクロアチア。

2018W杯では、決勝まで勝ち進んでいます。

クロアチアの快進撃はこのときが初めてではなく、初めて出場した20年前の1998W杯でも3位に入りました。

中堅の中でも、最上位国と呼んでいいでしょう。「強豪」に加えても、いいくらいかもしれません。

スイス

スイスの特徴は、安定感。

クロアチアのような、ビッグトーナメントでの突出した実績はありませんが、確実にグループリーグを突破する手堅さがあります。

2014年以降に開催されたEURO、W杯3大会ではいずれも出場権を獲得し、グループリーグも突破しています。

同じ3大会で、3連続グループリーグ突破に成功しているのは、強豪国でもフランスとベルギーのみ。

ドイツやスペインでも失敗していますから、これはこれで見事な「実績」と言っていいでしょう。

【ヨーロッパの強豪】まとめ

というわけで今回は、ヨーロッパの強豪8ヶ国と、中堅6ヶ国についてご紹介しました。

ヨーロッパの強豪国
  1. ドイツ
  2. イタリア
  3. スペイン
  4. フランス
  5. オランダ
  6. ポルトガル
  7. イングランド
  8. ベルギー

 

ヨーロッパの中堅国
  1. スイス
  2. クロアチア
  3. スウェーデン
  4. ギリシャ
  5. ロシア
  6. ポーランド

なお、これらの国々がこれからもずっと強豪や中堅でいられる保障はどこにもありません。

戦術が時代とともに進化していくように、「強い国」も時代によって変わっていくからです。

各国の力関係を把握するには、常に最新の情報を追いかけておくことが必要です。

今回は、以上です。

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