こんにちは、早起きラガードです。
サッカー強豪国について、こちらで紹介しました。
ただ、この記事は世界を対象にしているので、地域限定の強豪を知りたいときには不十分です。
と思われる方もいるかもしれませんが、実際にはそうでもありません。
というのも、サッカーでは大陸選手権やW杯予選のように、地域内での大会がよく開催されるからです(代表チームの公式戦は、そちらの方が多いくらいです)。
地域内の強豪を知っておくことは、そうした大会を見るときに非常に役立ちます。
そこで本記事では、
という世界6地域のうち、アフリカの強豪について取り上げていこうと思います。
サッカーにおける「アフリカ」
サッカーの世界でアフリカとは、
アフリカサッカー連盟(CAF)に加盟している国・地域
のことを言います(正確には、「加盟しているサッカー協会」)。
他の地域では、地理的な意味とサッカーとで示す範囲が違っているところもあるのですが(オーストラリアがアジアに属している等)、アフリカの場合はそれがありません。
地理的な意味でのアフリカが、そのままサッカーの世界でのアフリカとなっています。
アフリカのサッカー強豪国
アフリカにおけるサッカーの強豪は、次の4ヶ国になります。
- ガーナ
- アルジェリア
- ナイジェリア
- コートジボワール
サッカーに詳しい方の中には、
と思われた方もいるかもしれません。
カメルーンは決して弱小というわけではないのですが、今回は強豪の対象からは外しています。
理由については、後ほどご紹介します。
W杯ベスト16以上の実績がある強豪3ヶ国
ガーナ | アルジェリア | ナイジェリア | |
2010W杯 | ベスト8 | グループリーグ敗退 | グループリーグ敗退 |
2010NC | 準優勝 | 4位 | 3位 |
2012NC | 4位 | 予選敗退 | 予選敗退 |
2013NC | 4位 | グループリーグ敗退 | 優勝 |
2014W杯 | グループリーグ敗退 | ベスト16 | ベスト16 |
2015NC | 準優勝 | ベスト8 | 予選敗退 |
2017NC | 4位 | グループリーグ敗退 | 予選敗退 |
2018W杯 | 予選敗退 | 予選敗退 | グループリーグ敗退 |
2019NC | ベスト16 | 優勝 | 3位 |
※NCは、アフリカの大陸選手権であるアフリカネイションズカップ(African Nations Cup)の略です。
2010年代に開催された3回のW杯で、決勝トーナメント進出(ベスト16以上)に成功したアフリカの国は、
- ガーナ
- アルジェリア
- ナイジェリア
の3ヶ国だけ。それも、それぞれ1度ずつです。
この3ヶ国以外の出場国は、すべてグループリーグ敗退。
このことから、ヨーロッパと南米以外の国々にとってW杯とは、グループリーグを突破するだけでも難しい大会だということがわかると思います。
W杯で決勝トーナメントに進出した、というだけで、この3ヶ国を「アフリカの強豪」と認定してしまってもいいくらいなのです。
ガーナ
ガーナの際立つ実績は、何と言っても2010W杯におけるベスト8。
2大会連続でグループリーグ突破に成功していたガーナは、この大会の決勝トーナメント1回戦でアメリカを破り、アフリカ勢3ヶ国目となるベスト8進出を果たしました。
アフリカネイションズカップでも安定して好成績を残しており、2010年代に開催された6回のうち、5回で4位以上。
優勝こそないものの、2010年と2015年に2度準優勝しています。
アフリカを代表する強豪の1つ、と言っていいでしょう。
アルジェリア
2014W杯で、ベスト16の成績を残しているアルジェリア。
当時アルジェリアを率いていたのが、ヴァヒド・ハリルホジッチ元日本代表監督でした。
W杯には、2010年にも出場。
アフリカネイションズカップの成績はガーナと比較するとばらつきがあるものの、2010年に4位、2019年は優勝と好成績を残しています。
ナイジェリア
ナイジェリアは、2010年代に行われた3回のW杯すべてに出場している、唯一のアフリカの国です。
そのうち1回(2014年大会)で、ベスト16進出も果たしました。
同時期に開催されたアフリカネイションズカップでは、6回中半分に当たる3回で3位以上。
優勝も1回あります(2013年)。
ナイジェリアもまた、ガーナ、アルジェリアに劣らないアフリカの強豪国です。
アフリカネイションズカップでの好成績が光る強豪
コートジボワール | |
2010W杯 | グループリーグ敗退 |
2010NC | ベスト8 |
2012NC | 準優勝 |
2013NC | ベスト8 |
2014W杯 | グループリーグ敗退 |
2015NC | 優勝 |
2017NC | グループリーグ敗退 |
2018W杯 | 予選敗退 |
2019NC | ベスト16 |
コートジボワール
2010年代に実施された3回のW杯のうち、2回に出場しているコートジボワール。
ただ、いずれもグループリーグ敗退に終わっており、目立った実績は残せていません。
一方、アフリカネイションズカップの方ではしっかりと結果を残しており、2015年大会は優勝、2012年大会も準優勝しています。
これは、後述するエジプトと並ぶ好成績です。
また、2010年代に開催された6回のアフリカネイションズカップのうち、5回でグループリーグを突破する安定感もあります。
「アフリカの強豪」4ヶ国に次ぐ実績の2ヶ国
カメルーン | エジプト | |
2010W杯 | グループリーグ敗退 | 予選敗退 |
2010NC | ベスト8 | 優勝 |
2012NC | 予選敗退 | 予選敗退 |
2013NC | 予選敗退 | 予選敗退 |
2014W杯 | グループリーグ敗退 | 予選敗退 |
2015NC | グループリーグ敗退 | 予選敗退 |
2017NC | 優勝 | 準優勝 |
2018W杯 | 予選敗退 | グループリーグ敗退 |
2019NC | ベスト16 | ベスト16 |
ガーナ、アルジェリア、ナイジェリア、コートジボワールの強豪4ヶ国に次ぐ実績を挙げているのが、
- カメルーン
- エジプト
の2ヶ国。
この両国は、実はアフリカネイションズカップの通算優勝回数で1位と2位だったりします。
- 1位 エジプト :7回
- 2位 カメルーン:5回
ただ、先に挙げた4ヶ国と比較すると、「強豪」と呼ぶには2010年代の実績にやや物足りないものがあります。
そこで本記事では、両国を強豪よりわずかに下がる「準強豪」という位置付けとしました。
カメルーン
カメルーンが強豪から外れていることに、違和感を覚える方もいるかもしれません。
1990年W杯でアフリカ勢初のベスト8進出を果たしたカメルーンには、「アフリカを代表する強豪の1つ」というイメージがあるからです。
実際、カメルーンは弱い国ではないです。
2010年、2014年と2大会連続でW杯に出場していますし、2017年のアフリカネイションズカップで優勝もしています。
ただ、本記事で強豪として挙げさせていただいた4ヶ国と比較すると、実績としてはやや物足りない。
出場したW杯はどちらもグループリーグで敗退していますし、アフリカネイションズカップでも、優勝した年以外はベスト8が最高。
2012年、2013年には2大会連続の予選敗退もしています。
W杯でベスト16以上の実績があるガーナ、アルジェリア、ナイジェリアや、アフリカネイションズカップでの予選敗退がなく、優勝と準優勝を1回ずつ経験しているコートジボワールと比べると、実績面ではどうしても見劣りがしてしまいます。
そのため本記事では、カメルーンを強豪ではなく「準強豪」としています。
エジプト
アフリカネイションズカップの最多優勝回数を誇るエジプト。
2010年代にも1度優勝を果たしており(2010年)、2017年には準優勝もしています。
この部分だけ見るとコートジボワールとまったく同じ実績なのですが、それ以外がまったく振るいません。
アフリカネイションズカップは、6回中3回で予選敗退。
W杯の出場も2018年の1度だけ、それもグループリーグで敗退しています。
強豪に挙げた4ヶ国と比較したとき、この実績は少々物足りない。
そのためカメルーン同様、強豪よりはやや下がる「準強豪」としました。
まとめ:アフリカの強豪
本記事では、アフリカの強豪と準強豪国について紹介しました。
強豪
- ガーナ
- アルジェリア
- ナイジェリア
- コートジボワール
準強豪
- カメルーン
- エジプト
アフリカの国々は成績の安定しない国が多く、特にアフリカネイションズカップでは、「前回大会の優勝国なのに、今大会は予選で敗退して本大会にも出られない」というようなことが頻繁に発生します。
比較的安定感のあるガーナとコートジボワールでさえ、2018W杯ではそろって出場を逃していますからね。
ここで挙げた国々が、これからも強豪にふさわしい実績を残し続けられるかどうかは未知数。
最新の情報を追い掛け続ける必要がありそうです。
今回は、以上です。
※他大陸の強豪は、こちらで紹介しています。
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