こんにちは、早起きラガードです。
サッカー強豪国について、こちらで紹介しました。
ただ、この記事は世界を対象にしているので、地域限定の強豪を知りたいときには不十分です。
と思われる方もいるかもしれませんが、サッカーでは大陸選手権やW杯予選のように、地域内での大会がよく開催されます。
代表チームの公式戦は、そちらの方が多いくらいです。
地域内の強豪を知っておくことは、そうした大会を見るときに非常に役立ちます。
そこで本記事では、
という世界6地域のうち、北中米カリブ海の強豪についてご紹介していこうと思います。
※他の地域の強豪については、こちらで紹介しています。
サッカーにおける「北中米カリブ海」
サッカーの世界で北中米カリブ海とは、
北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)に加盟している国・地域
のことを言います(正確には、「加盟しているサッカー協会」になります)。
地理的な意味での北中米カリブ海とは微妙に違っていて、
- スリナム
- ガイアナ
- フランス領ギアナ
という、本来南米に属する国・地域が加盟しています。
加盟している国・地域の数は41。
これはアフリカ、ヨーロッパ、アジアに続いて、6大陸中4番目となっています。
北中米カリブ海のサッカー強豪国
北中米カリブ海地域で強豪と言えるのは、次の6ヶ国になります。
- メキシコ
- アメリカ
- コスタリカ
- ホンジュラス
- パナマ
- ジャマイカ
ただし、この6ヶ国が横並びということではありません。
メキシコ、アメリカとその他の4ヶ国では、大きな力の差があります。
北中米カリブ海の2大サッカー強豪国
メキシコ | アメリカ | |
2010W杯 | ベスト16 | ベスト16 |
2011GC | 優勝 | 準優勝 |
2013GC | ベスト4 | 優勝 |
2014W杯 | ベスト16 | ベスト16 |
2015GC | 優勝 | 4位 |
2017GC | ベスト4 | 優勝 |
2018W杯 | ベスト16 | 予選敗退 |
2019GC | 優勝 | 準優勝 |
※GCはCONCACAFゴールドカップ(Gold Cup)の略です。
北中米カリブ海の強豪として真っ先に名前が挙がるのが、アメリカとメキシコ。
この地域は、実質的にはこの両国の2強です。
2002年から2019年まで、10回開催されたCONCACAFゴールドカップ(北中米カリブ海地域の大陸選手権、開催は2年に1度)で優勝したのは、この両国のみ(メキシコ、アメリカそれぞれ5回ずつ)。
通算の優勝回数でも、
- 1位 メキシコ:11回
- 2位 アメリカ:6回
と両国が当然のようにワンツーフィニッシュを決めています。
W杯出場権も、1994年大会から2014年大会までは必ずこの両国が獲得していました。
北中米カリブ海の出場枠は3~3.5であることが多いため「アメリカ、メキシコ+1」というのが、北中米カリブ海からの出場国のイメージです。
2018W杯では、アメリカがまさかの予選敗退となってしまったのですが、直後に行われた2019年のゴールドカップでは準優勝を果たしているため、2強体制に大きな変化はないものと考えてよいでしょう。
北中米カリブ海の2強に次ぐ4ヶ国
北中米カリブ海地域内で、メキシコ、アメリカの2強に次ぐ実績があるのは、コスタリカ、ホンジュラス、ジャマイカ、パナマの4ヶ国。
北中米カリブ海に与えられたW杯出場枠3~3.5のうち、「メキシコ、アメリカ+1」の「+1」を争うのが、この国々です。
コスタリカとホンジュラスは、2010年以降のW杯に複数回出場経験があるので、聞き覚えのある方もいるかもしれません。
コスタリカ
コスタリカ | |
2010W杯 | 予選敗退 |
2011GC | ベスト8 |
2013GC | ベスト8 |
2014W杯 | ベスト8 |
2015GC | ベスト8 |
2017GC | ベスト4 |
2018W杯 | グループリーグ敗退 |
2019GC | ベスト8 |
2014年、2018年と2大会連続でのW杯出場を果たしているコスタリカ。
特に光る実績は2014W杯のベスト8。
ウルグアイ、イタリア、イングランドと同居した「死のグループ」を2勝1分の1位で突破し、決勝トーナメント1回戦ではギリシャを撃破して、準々決勝に進出しました。
これはメキシコ、アメリカの2大強国を抑えて、2006年以降のW杯で北中米カリブ海の国が挙げた成績のうち最高のものとなっています。
CONCACAFゴールドカップでも安定してベスト8以上の成績を残しており、「北中米カリブ海の強豪」に加えるには十分な国となっています。
ホンジュラス
ホンジュラス | |
2010W杯 | グループリーグ敗退 |
2011GC | ベスト4 |
2013GC | ベスト4 |
2014W杯 | グループリーグ敗退 |
2015GC | グループリーグ敗退 |
2017GC | ベスト8 |
2018W杯 | 予選敗退 |
2019GC | グループリーグ敗退 |
コスタリカ同様、2010年代のW杯で2度の出場経験があるのがホンジュラスです(2010W杯と2014W杯)。
どちらも本大会ではグループリーグ敗退なので、コスタリカほど目立った実績は挙げられてません。
とはいえ、「W杯出場権を獲得できる」ということ自体が地域内で上位グループに属していることを意味しているので、複数回の出場経験があれば、地域内の強豪と呼ぶには十分です。
CONCACAFゴールドカップでも、2011年、2013年と2大会連続でベスト4に食い込んでいます。
パナマ
パナマ | |
2010W杯 | 予選敗退 |
2011GC | ベスト4 |
2013GC | 準優勝 |
2014W杯 | 予選敗退 |
2015GC | 3位 |
2017GC | ベスト8 |
2018W杯 | グループリーグ敗退 |
2019GC | ベスト8 |
2018W杯で初出場を果たしたのが、このパナマ。
サッカーの世界ではそれほど存在感のある国ではないのですが、北中米カリブ海地域に限定してみると、十分強豪と呼んでよい実績を残しています。
2010年代に開催された5回のCONCACAFゴールドカップのうち、ベスト4以上が3回。
2013年大会では準優勝していますし、ベスト8に届かなかったことは一度もありません。
CONCACAFゴールドカップの成績だけ見ると、コスタリカやホンジュラスを上回っています。
2018W杯出場が、決してフロックではなかったことがわかります。
ジャマイカ
ジャマイカ | |
2010W杯 | 予選敗退 |
2011GC | ベスト8 |
2013GC | 予選敗退 |
2014W杯 | 予選敗退 |
2015GC | 準優勝 |
2017GC | 準優勝 |
2018W杯 | 予選敗退 |
2019GC | ベスト4 |
「メキシコ、アメリカに次ぐ強豪」で挙げた4ヶ国のうち、2010年代のW杯出場がない唯一の国が、このジャマイカ。
ただ、W杯出場経験がないわけではなく、1998年大会に一度だけ出場したことがあります。
そのときは、同じく初出場だった日本とグループリーグで対戦し、ジャマイカが2-1で勝利しました。
2010年代のW杯出場実績で、他国よりもの足りないジャマイカが強豪に加わっているのは、CONCACAFゴールドカップでの成績が優れているからです。
- 2015年、2017年に2大会連続で準優勝
- 2019年大会もベスト4
パナマ同様、CONCACAFゴールドカップの成績だけなら、コスタリカやホンジュラスを上回っています。
まとめ:北中米カリブ海の強豪
本記事では、「北中米カリブ海の強豪」である次の6ヶ国についてご紹介しました。
- メキシコ
- アメリカ
- コスタリカ
- ホンジュラス
- パナマ
- ジャマイカ
なお、本記事でお伝えしている「強豪」はあくまで「北中米カリブ海地域限定の強豪」であり、世界全体で見た場合、これらの国々すべてが強豪に属するわけではありません。
世界のサッカーの強豪は、ヨーロッパと南米に集中。
この地域の2大強国であるアメリカ、メキシコでも、世界で見ると中堅国の扱いになってしまいます。
今回は、以上です。
※他大陸の強豪は、こちらで紹介しています。
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