日本には、Jリーグの他に、
- ルヴァンカップ
- 天皇杯
といったカップ戦がありますが、ドイツのサッカーにも、リーグ戦であるブンデスリーガの他に国内カップ戦が存在します。
それが、DFBポカール。
ドイツ語の「ポカール」とは、英語のgobletで、「脚と台が付いた杯」のことを指します。
DFBはドイツサッカー連盟の略称なので、日本語にすると「ドイツサッカー連盟杯」ということになりますかね。
「ポカール」という呼称の方が、一般的な気はしますが。
本記事では、ドイツの国内カップ戦である「DFBポカール」について紹介します。
- DFBポカールって、どんな大会?
- DFBポカール優勝で出場できる大会は?
- DFBポカールの視聴方法
DFBポカールって、どんな大会?
DFBポカールは、冒頭で紹介した通りドイツの国内カップ戦です。
ヨーロッパの多くの国内カップ戦同様、開始年はリーグより早いです。
- DFBポカール :1935年
- ブンデスリーガ:1963年
ブンデスリーガ所属クラブだけでなく、アマチュアも参加可能なので、位置づけとしてはオープンカップになると思います。
日本でいうところの天皇杯ですね(天皇杯ほどオープンではないですが)。
DFBポカールの出場クラブ
- 1.ブンデスリーガ(1部)の全18クラブ
- 2.ブンデスリーガ(2部)の全18クラブ
- 3部以下で、条件を満たした28クラブ
ブンデスリーガ1部と2部のクラブは、すべてDFBポカールに出場できます。
3部以下のクラブについては、各カテゴリのリーグ戦やカップ戦で優勝、もしくは上位進出を果たしたクラブだけが出場できます。
プロ・アマ両方が出場可能な大会
ドイツでは3部リーグまでがプロであり、4部以下はアマチュアになります。
これについては、他の多くの国や日本でも同じですね(日本もJ3までが「Jリーグ」です)。
- 1.ブンデスリーガ(1部)
- 2.ブンデスリーガ(2部)
- 3.リーガ(3部)
ここまでがプロであり、「ブンデスリーガ」です。
これ以下のリーグは、アマチュアとなります。
そして、DFBポカールでは、アマチュアである4部以下のクラブも(成績などの条件を満たせば)出場することができます。
1回戦制のノックアウト方式
DFBポカールは、1回戦制のノックアウトトーナメント方式で開催される大会です。
スペインのコパ・デル・レイなどでは、準決勝のみホーム&アウェーの2回戦制だったりしますが、DFBポカールではそういったことはありません。
全ステージに渡って、1発勝負が繰り広げられます。
1回戦は必ずプロとアマチュアが対戦するようになっていて、会場はアマチュアのホームスタジアム。
また、決勝は、天皇杯やイングランドのFA杯と同じようにいつも同じ会場(ベルリンのオリンピア・シュタディオン)での開催となっています。
ブンデスリーガのクラブにもシード権はない
DFBポカールには、他のカップ戦に見られるようなシード権が存在しません。
ブンデスリーガ1部のクラブでも、容赦なく1回戦からの出場を強いられます。
既にご紹介した通り、1回戦はプロvsアマチュアになるように試合が組まれますから、
バイエルン・ミュンヘン vs アマチュアクラブ
のような対戦が発生するわけです。
もちろん、似たようなことは天皇杯を含めた他国のカップ戦でも起こりえるのですが、シードがない分、いきなりブンデスリーガの上位クラブと当たる可能性が出てくるのが、DFBポカールになります。
まあ、ドイツどころか、ヨーロッパでもトップクラブに属するバイエルンが、アマチュア相手に本気のメンバーを繰り出してくることはまずないでしょうけどね。
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DFBポカールで優勝すると?
DFBポカールの優勝クラブには、
UEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権(グループステージから)
が与えられます。
DFBポカールの優勝クラブが既にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)、またはELの出場権を保持している場合は、CL、ELどちらの出場権も保持していないブンデスリーガの最上位クラブに出場権が移ります。
DFBポカールの視聴方法
DFBポカールは、DAZNが独占配信しています。
他の大会同様、追加料金は不要。
月額利用料3,000円(税込)で、DFBポカールも視聴が可能です。
4大リーグの中で唯一、ブンデスリーガ(ドイツ)の配信だけはないDAZNですが、DFBポカールがあるおかげでドイツのサッカーがまったく見られない、ということにはなっていません。
イングランドやスペインのように、リーグもカップ戦もDAZN一つでOKというのが一番ありがたいですけどね。
まとめ:DFBポカールとは
本記事では、ドイツの国内カップ戦であるDFBポカールについて紹介しました。
1回戦から決勝まですべて一発勝負で実施されるDFBポカールは、他国のカップ戦でもおなじみの番狂わせがしばしば起こる大会です。
近いところでは、2020-21シーズンに前回王者のバイエルン・ミュンヘンが、2回戦で2部に所属するキールに敗れたりもしています(キールはその後、準決勝まで勝ち上がってます)。
ブンデスリーガではバイエルンの強さが際立つのがドイツのサッカーですが、DFBポカールではまた違った面が見られるかもしれません。
DAZNで追い掛けてみるのも、おもしろいと思います。
今回は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。