こんにちは、早起きラガードです。
今回は、こんな疑問にお答えします。
なお、正確には今回「高校生」の大会ではなく、「高校年代(U-18)」の大会になります。
「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」の最上位リーグが、プレミアリーグ
サッカーファンが「プレミアリーグ」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、イングランドのプロサッカーリーグの方なんじゃないかと思います。
イングランドのトップリーグで、欧州4大リーグに数えられている世界最高峰のリーグですね。
本ブログでも、こちらで紹介しています。
ただ、今回紹介するプレミアリーグは日本の高校年代のチームが参加する大会なので、こちらとは何の関係もありません。
正式名称は「高円宮杯 JFA U-18プレミアリーグ」といいます。
「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」の一部リーグ(最上位リーグ)に位置づけられる大会となっています。
「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」のリーグ構造
「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」のリーグ構造は、次の通り。
- 一部 :プレミアリーグ
- 二部 :プリンスリーグ
- 三部以下:都道府県リーグ
都道府県リーグが、「三部以下」という幅を持たせた表現になっているのは、各都道府県内でさらに細かくカテゴリ分けされているためです。
都道府県リーグ、という一つのリーグがあるわけではなく、
- 〇〇県トップリーグ
- 〇〇県二部リーグ
- 〇〇県三部リーグ
のように、都道府県内でさらに複数のリーグが存在している、ということですね。
全体としての位置づけとしては、
- 各都道府県のトップリーグ:三部
- 各都道府県の二部リーグ :四部
- 各都道府県の三部リーグ :五部
となります。
「高円宮杯プレミアリーグ」の参加チーム数
「高円宮杯 JFA U-18プレミアリーグ」(以下、高円宮杯プレミアリーグ)は、全部で20チームが参加する大会です。
ただし、この20チームが総当たりのリーグ戦を行っているわけではありません。
高円宮杯プレミアリーグは、基本的には全国規模の大会です。
ただ、プロでもない高校年代の選手たちが頻繁に全国遠征をするのは、時間的にも金銭的にも負担が大きすぎます。
このため参加チームを10チームずつ東西に分けて、リーグ戦を実施しています。
つまり高円宮杯プレミアリーグとは、
20チームが総当たりのリーグ戦を行う1つのリーグがあるわけではなく、10チームが総当たりのリーグ戦を行う2つのリーグで構成されている
ということになります。
なお、東西それぞれのリーグは、
- プレミアリーグEAST
- プレミアリーグWEST
と呼ばれています。
「高円宮杯プレミアリーグ」の大会方式
「高円宮杯プレミアリーグ」の大会方式は、ホーム&アウェー方式の総当たり戦です。
表現がちょっとわかりにくいかもしれませんが、要は本家イングランドのプレミアリーグやJリーグと同じ方式、ということです。
プレミアリーグEAST/WESTそれぞれでのリーグ戦になるので、試合数は18。
これを、毎年4月から12月にかけて実施します。
プレミアリーグ ファイナル
プレミアリーグEAST、プレミアリーグWESTそれぞれでの優勝チームは存在します。
が、それだけでは「高円宮杯プレミアリーグ」は終わりません。
東西それぞれの優勝チームが対戦し、日本一決定戦を実施します。
それが、プレミアリーグ ファイナル。
東西各リーグの終了後、埼玉スタジアム2002での一発勝負が行われます。
そしてこのプレミアリーグ ファイナルの勝者が、その年の「高円宮杯 JFA U-18プレミアリーグ」の王者となるのです。
プレミアリーグの昇格・降格
「高円宮杯プレミアリーグ」は一部リーグ(最上位リーグ)なので、そこからの昇格は存在しません(当たり前ですね)。
ですが、降格は存在します。
対象は、プレミアリーグEAST/WESTそれぞれの、下位2チーム。
すなわち、合計4チームが二部リーグに相当する「高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ」に降格します。
一方、プリンスリーグからは「プレミアリーグ プレーオフ」を勝ち抜いた4チームが昇格してきます。
※プリンスリーグについては、こちらで詳しく紹介しています。
「高円宮杯プレミアリーグ」と高校総体、高校サッカー選手権との違いは2つ
「高校総体」の正式名称は、「全国高等学校総合体育大会サッカー競技会」。
いわゆるインターハイです。
「高校サッカー選手権」は「全国高校サッカー選手権大会」で、こちらは年末から成人の日くらいの時期に行われるサッカー大会ですね。
日本テレビ系で、テレビ中継もやってます。
「高円宮杯 JFA U-18プレミアリーグ」は、この2つと並んで高校サッカー3大タイトルと呼ばれています。
ただ、「総体」「選手権」と「高円宮杯プレミアリーグ」の間には、2つの大きな違いがあります。
「高校総体、高校サッカー選手権との違い」その1:大会方式
1つ目の違いは、大会方式。
「高円宮杯 JFA U-18プレミアリーグ」は既に紹介した通り、リーグ戦の大会です。
一方、高校総体、高校サッカー選手権は、どちらもトーナメントの大会です。
大会期間は短く、1週間から半月程度で実施されます。
- 高円宮杯プレミアリーグ:リーグ戦
- 高校総体、高校サッカー選手権:トーナメント
「高校総体、高校サッカー選手権との違い」その2:参加資格
2つ目の違いは、参加資格。参加チーム、と言いかえてもいいかもしれません。
高校総体、高校サッカー選手権は、名前に「高校」が入っている通り、高校の大会です。
参加資格があるのは、高校のサッカー部のみ。Jリーグなどのクラブチームのユースは、参加できません。
一方、高円宮杯には、そうした制限がありません。
高校のサッカー部もクラブチームのユースも、参加可能です。
2020年度の「高円宮杯プレミアリーグ」の参加チームは、次の通り。
EAST
- 青森山田高校
- 浦和レッドダイヤモンズユース
- 大宮アルディージャU18
- 市立船橋高校
- 柏レイソルU‐18
- 流通経済大学付属柏高校
- FC東京U-18
- 横浜F・マリノスユース
- 横浜FCユース
- 清水エスパルスユース
WEST
- ジュビロ磐田U-18
- 名古屋グランパスU-18
- 京都サンガF.C. U-18
- ガンバ大阪ユース
- セレッソ大阪U-18
- ヴィッセル神戸U-18
- サンフレッチェ広島F.Cユース
- 東福岡高校
- サガン鳥栖U-18
- 大津高校
高校の名前も、クラブのユースチームの名前もあります。
「高円宮プレミアリーグ」の優勝回数は、クラブのユースチームの方が多い
優勝回数が多いのは、クラブのユースチームの方です。
年度ごとの優勝チームは、次の通り。
年度 | チーム |
2011 | サンフレッチェ広島ユース |
2012 | サンフレッチェ広島ユース |
2013 | 流通経済大学付属柏高校 |
2014 | セレッソ大阪U‐18 |
2015 | 鹿島アントラーズユース |
2016 | 青森山田高校 |
2017 | FC東京U1‐8 |
2018 | サンフレッチェ広島ユース |
2019 | 青森山田高校 |
赤字が、クラブのユースチームです。
「高円宮杯プレミアリーグ」が始まったのは、2011年。
そこから2019年までの9年間で、優勝回数は
- クラブのユースチーム:6回
- 高校のサッカー部 :3回
となっており、ユースチームの方が優勢となっています。
「高円宮杯 JFA U-18プレミアリーグ」は、高校年代における最高レベルの大会
「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」は、
- 高校、クラブユース両方が参加している
- 長期にわたるリーグの大会
という点から、高校年代の本当に強いチームを決める大会といっていいと思います。
その最高峰に当たる「高円宮杯プレミアリーグ」は、高校年代の真の日本一を決める大会と言っても、過言ではないでしょう。
ただ、知名度の点では、テレビ中継のある高校サッカー選手権や、他にも多くの競技が参加している高校総体と比較すると、少々劣るかもしれません。