サッカー

プリンスリーグって何だっけ? 総体、選手権との違いについても紹介します【高校サッカー】

こんにちは、早起きラガードです。

プリンスリーグって、どんな大会だっけ?  確か、高校年代のサッカー大会だったと思うけど……

今回は、こんな疑問にお答えします。

この記事からわかること
  • プリンスリーグの位置付け
  • 「高円宮杯」のリーグ構造
  • 総体、選手権との違い

詳しく、ご紹介していきます。

「高円宮杯サッカーリーグ」の二部に当たるのが「プリンスリーグ」

プリンスリーグの正式名称は、「高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ」。

「U-18」と付いていることからもわかる通り、プリンスリーグは高校年代のサッカー大会です。

さらにプリンスリーグは、それだけで独立した大会ではありません。

「高円宮は JFA U-18〇〇リーグ」という大会は他にも存在し、これらはまとめて、「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」と呼ばれています。

プリンスリーグも、この「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」の一部。

位置づけとしては、二部リーグに当たります。

「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」のリーグ構造

二部リーグということは、「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」には一部や三部もあるのかな?

「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」のリーグ構造は、次の通り。

  • 一部  :プレミアリーグ
  • 二部  :プリンスリーグ
  • 三部以下:都道府県リーグ

都道府県リーグが、「三部以下」という幅を持たせた表現になっているのは、各都道府県内でさらに細かくカテゴリ分けされているためです。

都道府県リーグ、という一つのリーグがあるわけではなく、

  • 〇〇県トップリーグ
  • 〇〇県二部リーグ
  • 〇〇県三部リーグ

のように、都道府県内でさらに複数のリーグが存在している、ということですね。

全体としての位置づけとしては、

  • 各都道府県のトップリーグ:三部
  • 各都道府県の二部リーグ :四部
  • 各都道府県の三部リーグ :五部

となります。

プリンスリーグの地域単位とチーム数

プリンスリーグの下に、都道府県リーグがあるわけか。じゃあ、プリンスリーグはどんな地域単位で行わているんだろう?

プリンスリーグは、全国を以下の9つの地域に分けて実施しています。

地域 プレーオフ枠
北海道
東北 10
関東 10
北信越 10
東海 10
関西 10
中国 10
四国 10
九州 10

上記の通り。

チーム数の合計は、88です。

北海道だけは、単独の「道」で構成されていますが、その分チーム数が他の地域より少なくなっています。

プリンスリーグには昇格も降格も存在

「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」にはJリーグのように、カテゴリ間で昇格・降格が存在します。

プレミアリーグへの昇格は、毎年4チーム

都道府県リーグへの降格は、地域やプレミアリーグへの昇格チーム数によって変わります

プレミアリーグへの昇格は、各地域上位チームによるプレーオフで決定

プリンスリーグからプレミアリーグへの昇格は、「高円宮杯 JFA U-18 プレミアリーグプレーオフ」という大会によって決まります。

大会方式は、次の通り。

プリンスリーグ各地域の上位16チームを、4チームずつ4グループに分けてトーナメントを実施

各グループの勝者計4チームが、次年度のプレミアリーグ参加権を獲得する。

なお、各地域に割り当てられたプレーオフ参加枠は、次のようになっています。

地域 チーム数
北海道
東北
関東
北信越
東海
関西
中国
四国
九州

高校総体、高校サッカー選手権との違いは2つ

高校サッカー三大大会

高校サッカーには、高校総体、高校サッカー選手権っていう2つの大きな大会があるよね? そういう大会と高円宮杯はどう違うの?

「高校総体」の正式名称は、「全国高等学校総合体育大会サッカー競技会」

いわゆるインターハイです。

「高校サッカー選手権」は「全国高校サッカー選手権大会」で、こちらは年末から成人の日くらいの時期に行われるサッカー大会ですね。

日本テレビ系で、テレビ中継もやってます。

「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」は、この2つと並んで高校サッカー3大大会と呼ばれています。

ただ、「総体」「選手権」と「高円宮杯」の間には、2つの大きな違いがあります。

「高校総体、高校サッカー選手権との違い」その1:大会方式

1つ目の違いは、大会方式。

「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」はその名の通り、リーグ戦の大会です。

大会期間も長く、プリンスリーグの場合4月から、長いところでは12月までかけて実施されます(地域によって違いはあり)。

一方、高校総体、高校サッカー選手権は、どちらもトーナメントの大会です。

大会期間は短く、1週間から半月程度で実施されます。

  • 高円宮杯:リーグ戦
  • 高校総体、高校サッカー選手権:トーナメント

「高校総体、高校サッカー選手権との違い」その2:参加資格

2つ目の違いは、参加資格。参加チーム、と言いかえてもいいかもしれません。

高校総体、高校サッカー選手権は、名前に「高校」が入っている通り、高校の大会です。

参加資格があるのは、高校のサッカー部のみ。Jリーグなどのクラブチームのユースは、参加できません。

一方、高円宮杯には、そうした制限がありません。

高校のサッカー部もクラブチームのユースも、参加できます。

これは、一部のプレミアリーグも二部のプリンスリーグも、そして三部以下の都道府県リーグも同じです。

プリンスリーグ関東の、2020年の参加チームは次の通り。

  1. 鹿島アントラーズユース
  2. 三菱養和SCユース
  3. 前橋育英高校
  4. 川崎フロンターレU-18
  5. 東京ヴェルディユース
  6. 帝京高校
  7. 桐生第一高校
  8. 矢板中央高校
  9. 山梨学院高校
  10. 昌平高校

クラブチームのユースも高校のサッカー部も、どちらも参加しています。

  • 高校総体、高校サッカー選手権:高校のサッカー部のみ
  • 高円宮杯:サッカー部、クラブチームのユース両方OK

プリンスリーグは2011年に方式変更

プリンスリーグが二部? そうだったか? 昔はプリンスリーグが最上位だったはずだぞ!

現在のプリンスリーグ(高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ)には、前身があります。

その名も、JFAプリンスリーグU-18。

「高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会」の予選を兼ねる大会として、2003年から2010年まで実施されました。

このときは確かに、プリンスリーグは高校年代のリーグ戦としては一部の位置付けでした。

二部の位置付けになったのは、2011年に高円宮杯の方式変更があったときです。

このときに、「高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会」の後継として誕生したのが、現在の一部に当たるプレミアリーグ。

「高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会」の予選の位置付けだったプリンスリーグは、二部リーグとなりました。

プリンスリーグに参加できるのは、かなりの強豪


プリンスリーグは、「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」の二部リーグの位置付けです。

二部というと、「一部より劣る」というイメージがあるかもしれません。

確かに、一部であるプレミアリーグと比較されるとつらいところはあります。

ただ、勘違いしてはいけないのはプリンスリーグに参加しているチームは決して弱いわけではない、ということです。

むしろプリンスリーグに参加しているチームは、かなりの強豪ばかりです。

何しろ、「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ」に参加可能な「第2種登録」のチーム数は4,000以上ありますからね(JFA公式ページより)。

その中で、プリンスリーグに参加できるのはたったの88チーム。

上位3%以内に入る必要がありますからね。弱いはずがないのです。