こんにちは、早起きラガードです。
今回は、こんな疑問にお答えします。
- トップカテゴリのハーフタイムは何分か
- ハーフタイムはどのように決められているか
- ハーフタイム中に選手が何をしていのか
詳しく、ご紹介していきます。
サッカーのハーフタイムは15分が基本
Jリーグのような、前後半45分ずつで実施されるトップカテゴリの試合の場合、ハーフタイムは15分というのが基本です。
ただ、どの試合も確実に15分を確保しているか、というと必ずしもそうではありません。
ハーフタイムが15分に満たないケースも、存在はしているのですね。
「15分」という時間は「サッカー競技規則」から
「サッカー競技規則」から来ています。
2. ハーフタイムのインターバル
競技者には、ハーフタイムのインターバルを取る権利があり、それは15分間を超えない ものとする。延長戦のハーフタイムのインターバルでは、短時間(1分間を超えてはならない)の水分補給時間を取ることが認められる。競技会規定には、ハーフタイムのインターバル時間を規定し、それは主審の承認があった場合にのみ変更できる。
サッカー競技規則より
サッカー競技規則とは、国際サッカー評議会(IFAB)というサッカーの重要事項を決定する機関によって制定されたサッカーの基本ルールです。
日本サッカー協会(JFA)は、このサッカー競技規則について、
FIFAならびにFIFAに加盟する各大陸連盟および加盟協会下で行われるサッカー競技は、すべてこの規則に基づきプレーされています。
と説明しています。
つまり、サッカー競技規則とは、世界のサッカーの公式ルールと言い換えても良いと思います。
Jリーグは規約の中で「15分確保」を明記
確かに、サッカー競技規則だけだとそうなりますね。
ただ、これはあくまで基本ルールであって、これだけで世界のサッカーが行われているわけではありません。
大会ごとに、もう少し細かい取り決めを設けています。
Jリーグの場合、その取り決めに相当するのが「Jリーグ規約・規定集」。
ハーフタイムについてはこの中で、次のように規定されています。
ハーフタイムは原則として前半終了時刻から 15 分間を確保するものとする。ただし、テレビ中継の関係等で前半終了時刻から 15 分間を確保できない場合は、ホームクラブがJリーグに事前に申請し、承認を得るものとする。
引用元:Jリーグ規約・規定集
上記の通り(太字、下線は私が引いたものです)。
Jリーグは既定の中で、「ハーフタイムの(原則)15分確保」をはっきり記載しています。
なお、この15分確保はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)や国際Aマッチでも同様となっています。
※なお、Jリーグの規約は2014年に変更されたもので、それ以前はもう少し別の形で決められていました。それについては、後ほどご紹介します。
テレビ中継の都合などで、ハーフタイムが15分に満たないケースも
規約の、後半部分ですね。
ハーフタイムは原則として前半終了時刻から 15 分間を確保するものとする。ただし、テレビ中継の関係等で前半終了時刻から 15 分間を確保できない場合は、ホームクラブがJリーグに事前に申請し、承認を得るものとする。
引用元:Jリーグ規約・規定集
ホームクラブが事前に申請をすれば、15分間確保できなくてもよい、と書かれているように読めます。
では、15分確保できなかったときのハーフタイムはどうなるのか?
実は、この規約には続きがあります。
後半のキックオフ時刻は以下のとおりとする。
① ハーフタイム15分確保対象試合の場合
前半終了時刻の15分後を後半のキックオフ時刻とする(主審が指定しマッチコミッショナーが最終確認した時刻とする)② ハーフタイム15分適用外試合の場合
前半のキックオフ時刻(主審とマッチコミッショナーにより最終確認された時刻をいう)の60分後とする。ただし、アディショナルタイム等により、前半終了時刻がキックオフ時刻から50分を超えた場合は、前半終了時刻の10分後を後半のキックオフ時刻とする
上記の通り(太字と下線は、今回も私が引いたものです)。
ハーフタイムが15分確保できない試合の場合は、後半開始時刻が規定されており、
- 前半キックオフ時刻の60分後
- 前半終了時刻がキックオフから50分を超えた場合は、前半終了の10分後
となっています。
上記からわかるのは、ハーフタイムは最低でも10分は確保されること。
つまり、Jリーグのハーフタイムは10分以上15分以下ということになります。
延長戦はハーフタイムなし
延長戦に、ハーフタイムは存在しません。
厳密には「サッカー競技規則」の下記の記述の通り、ハーフタイム自身は存在するのですが、認められているのは1分未満なので、実質存在しないのと同じです。
2. ハーフタイムのインターバル
競技者には、ハーフタイムのインターバルを取る権利があり、それは15分間を超えない ものとする。延長戦のハーフタイムのインターバルでは、短時間(1分間を超えてはならない)の水分補給時間を取ることが認められる。競技会規定には、ハーフタイムのインターバル時間を規定し、それは主審の承認があった場合にのみ変更できる。
サッカー競技規則より
大抵の場合、ゴールを入れ替えているだけで終了します。
※なお、念のため補足しておくとJリーグを始めとするリーグ戦は引分けが存在するため、延長戦やPK戦はありません。
中学生、高校生の試合では、初めから10分というケースもある
ハーフタイムの基本は15分ですが、育成年代である中学生や高校生の試合では、初めから15分未満に設定されている場合もあります。
もっとも、それはそもそもの試合時間が短いためで、プロと同じ90分で行われる試合の場合は、原則15分確保になっています。
選手にとってハーフタイムは、休憩と修正の時間
チームや選手によって違いはあるようですが、よく言われているのは次の2つです。
- 疲労回復のための休憩
- 前半に明らかになった課題の修正
1つ目は、休憩。ハーフタイムができた理由も、そこにありますからね。
マッサージなどの他に、シャワーを浴びるという選手もいるようです。
もう1つは、「前半に明らかになった課題の修正」です。
サッカーは1度試合が始まってしまうと、すべての選手が集まって監督やコーチから指示を受ける時間がほとんどありません。
ハーフタイムは、その貴重な時間の1つ。そのためこの時間は、前半の修正に使われます。
その効果は、後半の試合展開を見ればすぐにわかります。
後半に入って生まれ変わったように動きのよくなるチームや、前半と後半で優劣が逆転することなどはよくありますからね。
そうした「ハーフタイムの修正」に注目するのも、サッカー観戦のおもしろいところだったりします。
プロの試合のハーフタイムは「基本15分、短くても10分」と覚えておけばOK
サッカーのハーフタイムについて、いくつかパターンを紹介してきました。
- テレビ中継がある場合、短くなったり
- 育成年代では最初から短かったり
などはありますが、Jリーグのようなプロのクラブの試合を観戦するときは、「基本15分、短くても10分」と覚えておけばOKです。
もっとも、サッカー観戦中に、ハーフタイムをそれほど厳密に意識することもないとは思いますが……
まあ、一つの目安にはなるかと。
今回は、以上です。