こんにちは、早起きラガードです。
「どんなときにも緊張しない」っていう羨ましい人、いますよね。
私は真逆でして、かなり緊張します。緊張しなくてもいいような場面でも、緊張していることがあります。
この性格、実に不便ですし、損でもあります。
というわけで、一つこいつを克服してやろうと考えて、一冊読んでみました。
読み終えた結果、「上手なスピーチの実践方法」に詳しくなりました。
今回は、この本を紹介します。
- スピーチ・プレゼン講座として読むと最適
- 最初の3章は、それ以外の場面でのあがり症にも効果あり
『人前で「あがる人」と「あがらない人」の習慣』
著者紹介
巻末の著者略歴によると、この本を書いた鳥谷朝代さんという方は、
- 一般社団法人あがり症克服協会 代表理事
- 株式会社スピーチ塾 代表取締役
- 心理カウンセラー
- 話し方講師
だそうです。
元々は自身も「重度のあがり症」だったことを、「はじめに」で告白しています。
「あがり症」時代の具体的なエピソードも書かれているのですが、これがなかなか興味深いですね。
- 学生時代、授業の本読みや発表が嫌で保健室に逃げ込んだ
という、あがり症ならまあわからなくもないかな、という話から、
- 授業の発表が嫌で大学進学を拒否した
- 仕事で20分の研究発表をすることになり、退職を考えた
という、「そこまでやる?」というような話まで紹介されています。
ここまで行くと、確かにあがり症もかなりの重度です。
それがあるきっかけで「あがり症」を克服したため、同じようにあがりで悩む人たちのためにそのメソッドを伝えたい、と思い立って、セミナー講師として独立した、とのことでした。
これまでに、6万5000人以上のあがり克服に協力してきたそうです。
内容
内容を簡単に紹介します。
- 明日香出版社「習慣シリーズ」の一冊
- 「あがる人」と「あがらない人」の習慣を、6章50項目で紹介
- 4章以降は、スピーチ・プレゼン講座
「習慣シリーズ」の一冊であることは、ここでわざわざ書かなくてもタイトルからひと目でわかりますね。
以前にも一冊、紹介しました。
構成は、このとき紹介した『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』と似ています。
- 1項目4ページ構成
- 項目数が50
- 「あがらない人」と直接結びつきそうにない項目も含まれている
項目数50というのは、このシリーズの決まりなのでしょうか。2冊ともぴったり同じでした。
1項目4ページ構成も同じです。
ただ、『すぐやる人」より文字数はこちらの方が少ないかもしれません。
イラストも多めで、活字に慣れていない人にもかなり読みやすいと思います。
本書が目指すのは、スピーチやプレゼンで「あがらない」こと
目的達成は不十分
この本を手に取った動機は、「緊張する性格の克服」でした。
様々な場面で緊張してしまうのを何とかしたい、という希望です。
しかし残念ながら、そうした当初の目的は残念ながら十分に達成できませんでした。
というのも、この本が実際に紹介していたのは「スピーチやプレゼンの場であがってしまう人への対策」だったからです。
微妙に勘違いしていた
何故そこで意識違いが生じたのかと言うと、あがらない人=どんな場面でも緊張しない人、と私が勝手に拡大解釈していたからです。
実際には、この本で紹介されている「あがらない人の習慣」には、「スピーチやプレゼンの場で」という前置きが必要なものでした。
タイトルにも「人前で」という3文字が、しっかり入っています。
しかし私は、そこを見落としていました。
これは完全に私の思い込みでした。
スピーチ・プレゼン講座として読んだ場合は?
人前で話をする機会の多い人には、参考になると思います。
あがり症の人だけでなく、そうでない人にとっても、です。
特に役に立ちそうなのは、後半3章(4章、5章、6章)。
マイクの握り方から他の人のスピーチの聞き方まで、スピーチやプレゼンの場で使えるテクニックが幅広く紹介されているので、読んでおいて損はないと思います。
スピーチ・プレゼン以外の場面で、緊張を克服したい人には?
前半3章は、参考になると思います。
「あがり症」に対する考え方やとらえ方、日常生活におけるあがりへの対策が紹介されています。
- 1章 「あがり」のとらえ方編
- 2章 口癖・考え方編
- 3章 日常生活編
個人的には、第3章で紹介されていた発声や呼吸の方法は実践してみたいと思いました。
「あがり症」の克服に、肉体的なトレーニングを取り入れるのは効果的な気がするからです。
精神面ばかり強調されても、難しいですからね。「それができるなら初めからやってるよ」って言いたくなりますし。
まとめ:あがり症は克服できる、という考え方が基本
- スピーチ・プレゼン講座として読むと最適
- 最初の3章は、それ以外の場面でのあがり症にも効果あり
本書が目指しているのは、「スピーチ・プレゼンの場であがらない人になってもらいたい」ということ。
その基本となっているのは、「あがり症は必ず克服できる」という考え方です。
- 生まれつきの性格だから仕方ない
- あがり症と一生付き合っていくしかない
と思い込んでいる人には、勇気を与えられる一冊になるかもしれません。
今回は、以上です。