こんにちは、早起きラガードです。
過去5年の順位を元に、現在のJ1全18クラブを上位・中位・下位に分けました。
ただ、5年という期間には「一時的ではない、クラブの本当の実力がわかる」というメリットがある一方で、
- 今まさに力を付けつつあるクラブ
- 反対に力を落としつつあるクラブ
が、現在の実力にふさわしくないランクに入ってしまう、というデメリットもあります。
そこで本記事では、上記のデメリットを補うべく、直近のデータだけを利用して、J1全18クラブの上位・中位・下位に分けてみました。
この場合、「一時的な好不調に過ぎず、長くは続かない」ケースが混じる恐れはあるものの、上に挙げたような
- 今まさに力を付けつつあるクラブ
- 反対に力を落としつつあるクラブ
を評価しやすくなります。
なお、結論から先に行ってしまうと、結果は以下の通りとなりました。
、鹿島、C大阪、浦和、札幌、広島
上位:川崎:横浜FM、FC東京、G大阪、神戸、清水、鳥栖
中位、仙台、湘南、名古屋、松本、大分
下位:磐田
ランク分けの方法
順位の点数化方法
今回対象とするのは、2017年と2018年の2年間です。
基本的な考え方は、過去5年のデータからランク分けした上の記事と同じ。
ただ、期間が短くなったので、付与する点数を変えています。
- 2018年1位を36ポイントとする
- 順位が1つ下がるごとに-2ポイント
- 年度が1つ古くなるごとに-1ポイント
- J2在籍時は、0ポイント
上位・中位・下位の決め方
これも上の記事と同じで
- 2017年、2018年のポイント合計でランキング
- 1位から6位までが「上位」
- 7位から12位までが「中位」
- 13位から18位までが「下位」
としています。
直近のデータからみた、J1全クラブの上位・中位・下位
ランキング
結果は次のようになりました。
順位 | クラブ | ポイント |
1 | 川崎 | 71 |
2 | 鹿島 | 65 |
3 | C大阪 | 55 |
4 | 浦和 | 51 |
5 | 札幌 | 45 |
6 | 広島 | 41 |
7 | 横浜FM | 41 |
8 | FC東京 | 37 |
9 | G大阪 | 37 |
10 | 神戸 | 37 |
11 | 清水 | 31 |
12 | 鳥栖 | 31 |
13 | 磐田 | 31 |
14 | 仙台 | 29 |
15 | 湘南 | 12 |
16 | 名古屋 | 8 |
17 | 松本 | 0 |
18 | 大分 | 0 |
※同ポイントの場合は直近の成績を優先し、2018年の順位が上のクラブを上位としています。
過去5年の成績で見た場合と、大きく位置付けが変わっているクラブもあれば、まったく変わっていないクラブもあります。
詳しく見ていきましょう。
上位6クラブ
- 川崎
- 鹿島
- C大阪
- 浦和
- 札幌
- 広島
過去2年の成績で見た場合、この6クラブが上位となります。
過去5年の成績で見た場合との違いは、C大阪と札幌です。
- C大阪:中位
- 札幌:下位
が過去5年の成績で評価したときのランクでした。
どちらも2014年から2016年の間に複数年のJ2時代があるため、5年間(2014年~2018年)で見た場合は低めの評価が出てしまうのですが、2017年以降は好成績を残しています。
C大阪は2017年に3位、札幌は2018年に4位と、上位の条件である6位以上にも一度はしっかりと食い込んでいます。
その他のクラブ(川崎、鹿島、浦和、広島)は、過去5年の場合と変わりませんでした。この4クラブは、本当に力のあるクラブと言えそうです。
- 川崎
- 鹿島
- 浦和
- G大阪
- 広島
- FC東京
中位6クラブ
- 横浜F・マリノス
- FC東京
- G大阪
- 神戸
- 清水
- 鳥栖
過去5年のケースと比較して、半分が入れ替わっているのがこの中位6クラブです。
具体的には、FC東京とG大阪が上位だったところランクを下げ、清水が下位から浮上してきています。
FC東京は、2017年が13位と下位相当の順位だったことが響きました。
2018年は6位まで盛り返しているのですが、上位ギリギリの順位ということもあって、中位に留まっています。
G大阪は、この位置が妥当と言えるかもしれません。
- 2017年 10位
- 2018年 9位
と、2017年、2018年はいずれも中位相当の順位です。
過去5年の成績で、G大阪が上位に入ることができていたのは、2016年以前の好成績があったからでした。
- 2014年 1位
- 2015年 3位
- 2016年 4位
見事に上位です。
そしてこの3年間と比較すると、2017年以降、力を落としていることがよくわかります。
2016年にJ2を経験している清水ですが、2017年、2018年はいずれもJ1に在籍。
中位に位置しているのは、2018年に8位に入ったことが大きく関係しています。
- 横浜FM
- 神戸
- 鳥栖
- 仙台
- C大阪
- 名古屋
下位6クラブ
- 磐田
- 仙台
- 湘南
- 名古屋
- 松本
- 大分
過去5年と比較して、入れ替わりがあったのは仙台と名古屋です。
共に中位から下位に下がっています。
仙台は、2017年、2018年ともに順位としては中位なのですが(17年11位、18年12位)、両年とも中位の中でも下の方なので、過去2年の成績で見ると下位に属してしまっています。
2017、18年の場合、前年度J2で戦っていたクラブを除くと、両年とも下位のクラブは実は存在していません。
どちらか1年が下位であっても、もう1年は中位、もしくは上位に位置しています。
力の差が小さいJリーグらしい傾向ですが…… そうなると、両年とも中位の仙台のようなクラブが、下位に入ってしまうという事態も発生してしまいます。
一方名古屋は2017年がJ2なのと、2018年も15位と下位なので、この2年だけを取り上げた場合に意外さはありません。
名古屋が過去5年で中位に属していたのは、2014年、2015年の成績が関係しています。
- 2014年 10位
- 2015年 9位
と、ともに中位の順位でした。
- 磐田
- 仙台
- 湘南
- 名古屋
- 松本
- 大分
まとめ:上位、中位、下位はほぼ固まっている
、鹿島、C大阪、浦和、札幌、広島
上位:川崎:横浜FM、FC東京、G大阪、神戸、清水、鳥栖
中位、仙台、湘南、名古屋、松本、大分
下位:磐田過去5年の成績と過去2年の成績で位置付けが変わったのは、7クラブでした。
J1は全18クラブですから、裏を返せば11クラブは過去5年も過去2年も評価は変わらなかったということになります。
「力が拮抗しており、浮き沈みが激しい」と言われるJリーグですが、少なくとも近年は上位、中位、下位はほぼ固まっているようです。
変化があったクラブで注目は、上位に食い込んできているC大阪と札幌ですね。
この2クラブが、この先上位に定着していけるのかが、気になるところです。
今回は、以上です。