こんにちは、早起きラガードです。
Jリーグは、ヴェルディ川崎(現在の東京ヴェルディ1969)全盛期の時代から見ています。
現在のJリーグで、どのクラブが強豪なのかについて、こちらの記事で考えました。
https://earlylaggard.com/jleague-powerful-team
今回はこれをさらに推し進めて、過去の成績から、現在J1に参加している全18クラブを上位、中位、下位に分類してみたいと思います。
なお、結論から先に行ってしまうと、結果は以下の通りとなりました。
、鹿島、浦和、G大阪、広島、FC東京
上位:川崎:横浜FM、神戸、鳥栖、仙台、C大阪、名古屋
中位、磐田、清水、湘南、松本、大分
下位:札幌順位を点数化して、上位、中位、下位を分ける
今回対象とするのは、2014年から2018年の5年間です。
この期間の順位を点数化し、その合計点で、各クラブを上位、中位、下位にランク分けしました。
順位の点数化方法
詳細は、以下の通り。
- 2018年1位を90ポイントとする
- 順位が1つ下がるごとに-5ポイント
- 年度が1つ古くなるごとに-1ポイント
- J2在籍時は、0ポイント
これだけではわかりにくいと思うので、具体的に説明します。
2018年2位のクラブの場合
2018年の成績が2位だったクラブは、2018年1位と比較して、
- 順位は1つ下
- 年度は同じ
になります。
これを「順位の点数化方法」に当てはめると、
- 順位で-5ポイント
- 年度ではポイントマイナスなし
となりますから、2018年2位のクラブには、
90 - 5 = 85ポイント
が、付与されることになります。
2018年3位の場合は、さらに-5されて、80ポイント。
4位なら75ポイント、5位なら70ポイントと減っていき、2018年18位は5ポイントになります。
2016年1位のクラブの場合
次に、年度が古いケースについて説明します。
2016年に1位だったクラブは、2018年1位と比較して、
- 順位は同じ
- 年度が2つ古い
となります。
これを「順位の点数化方法」に当てはめると、
- 順位でポイントマイナスはなし
- 年度で-2ポイント
となりますから、2016年1位には
90 - 2 = 88ポイント
が付与されることになります。
順位も年度も異なる場合は、この2つを組み合わせてポイント付与します。
ここでも1つ具体例を挙げておきましょう。
2015年7位のクラブの場合
2015年7位だったクラブは、2018年1位と比較して、
- 順位で6つ下
- 年度で3つ古い
となります。
これを「順位の点数化方法」に当てはめると、
- 順位で-30ポイント
- 年度で-3ポイント
となりますから、2015年7位のクラブに付与されるのは
90 - 30 - 3 = 57ポイント
になります。
なお、2ステージ制を採用していた2015年、2016年は、現行の方式に合わせて、年間勝ち点順位を採用しています。
上位、中位、下位の決め方
J1 18クラブを、シンプルに3つに分ける
上位、中位、下位の決め方は極めてシンプルです。
J1参加全18クラブを3つに分け、上から順に上位、中位、下位としました。
詳細は、次の通り。
- 2014年から2018年までのポイント合計でランキング
- 1位から6位までが「上位」
- 7位から12位までが「中位」
- 13位から18位までが「下位」
ただ、ここは、人によっては違和感を覚える部分かもしれません。
正直、私もこの分け方でいいのか悩みました。
特に気になったのは、どこまでを上位と呼ぶべきか、という点についてです。
何位までを上位と呼ぶべきか?
18クラブをシンプルに3つに分けると、上から6つ目までが上位になります。
つまり6位までは上位、ということになってしまうんですよね。
4位までは、特に悩みませんでした。
ここまでは十分上位と呼んでいいと思いますし、ケチをつける人も、なかなかいないでしょう。
5位もまあ、上位と呼んでもおかしくないのではないかと。「中位」扱いにしてしまうと、そちらの方が違和感があります。
問題は、6位です。
ここが微妙で、上位と言えば言えなくもないが、中位と言えば、そうかもしれない、という気がしてしまうんですよね。
6位をどう扱うべきか
6位が上位にも中位にも属してしまうように感じてしまうのは、ここが両者の境界になっているせいなのかもしれません。
どちらに入れてもよいが、どちらに入れてもどこか不自然さが残ってしまうのが、この6位という順位なんじゃないかと思います。
6位は上位なのか、中位なのか。
悩んだ結果、上位に入れることにしました。
理由は、やはり「上位」「中位」「下位」がシンプルに6クラブずつの方がいいだろう、という考えからです。
プロ野球でも各リーグ6球団をちょうど半分に分けて、1~3位をAクラス、4~6位をBクラスと呼んでますしね。
やはりここは妙な手心を加えず、シンプルにしておくのが一番でしょう。
J1リーグの上位、中位、下位
J1全18クラブのランキング
結果は、次のようになりました。
順位 | クラブ | ポイント |
1 | 川崎 | 385 |
2 | 鹿島 | 385 |
3 | 浦和 | 380 |
4 | G大阪 | 330 |
5 | 広島 | 305 |
6 | FC東京 | 260 |
7 | 横浜FM | 260 |
8 | 神戸 | 220 |
9 | 鳥栖 | 220 |
10 | 仙台 | 150 |
11 | C大阪 | 145 |
12 | 名古屋 | 121 |
13 | 札幌 | 114 |
14 | 磐田 | 107 |
15 | 清水 | 102 |
16 | 湘南 | 90 |
17 | 松本 | 12 |
18 | 大分 | 0 |
※同ポイントの場合は、直近の成績を優先し、2018年の順位が上のクラブを上位としています。
上位6クラブ
- 川崎
- 鹿島
- 浦和
- G大阪
- 広島
- FC東京
川崎、鹿島、浦和の3クラブに加えて、それぞれ2014年、2015年の優勝クラブであるG大阪と広島が順当に名を連ねています。
ただ、G大阪は2017年10位、2018年9位とここ2年の成績が振るわないので、この先も同じ傾向が続くと上位からの転落もあるかもしれません。
また、この中でFC東京だけが唯一、リーグタイトルの獲得経験がないクラブとなっています。
中位6クラブ
- 横浜FM
- 神戸
- 鳥栖
- 仙台
- C大阪
- 名古屋
この中でちょっと特殊なのは、横浜FM。
FC東京とポイントでは並んでいるので、上位に入れてしまってもおかしくないクラブです。
C大阪は2017年3位、2018年7位とここ2年の成績は悪くないのですが、2015年、2016年にJ2だったことが大きく響きました。
このあたりは、5年という少々長めの期間の取り方が影響しているかもしれません。
一方、元ドイツ代表ルーカス・ポドルスキ選手、元スペイン代表イニエスタ選手、ビジャ選手とビッグネームの獲得でリーグを盛り上げてくれている神戸ですが、成績にはあまり反映されていません。
ポドルスキ選手獲得の2017年は9位。イニエスタ獲得の2018年も、10位でした。
上位の条件である6位以内には、2014年以降一度も食い込むことができていません。
下位6クラブ
- 札幌
- 磐田
- 清水
- 湘南
- 松本
- 大分
この6クラブに共通しているのは、過去5年間のうち、少なくとも1年はJ2を経験していること。
- 札幌 3年
- 磐田 2年
- 清水 1年
- 湘南 2年
- 松本 4年
- 大分 5年
松本と大分はほぼJ2ですからね。
過去の成績から考えると、どうしても下位になってしまいます。
札幌は2018年、4位に食い込んでいるのですが、やはり3年間のJ2時代があるので、下位になってしまうのは仕方がないでしょ。
まとめ:過去5年の実績で問われるのは、クラブの本当の実力
、鹿島、浦和、G大阪、広島、FC東京
上位:川崎:横浜FM、神戸、鳥栖、仙台、C大阪、名古屋
中位、磐田、清水、湘南、松本、大分
下位:札幌過去5年間の実績でわかるのは、各クラブの本当の実力です。
ある年だけ成績が良くても、それを続けることができなければ、今回のようなランキングで上位に食い込むことはできません。
(2018年札幌の他に、2017年の磐田も6位になっていますが、5年間の実績ではやはり下位です)
ただし、この評価には、
- 今まさに力を付けつつあるクラブ
- 反対に力を落としつつあるクラブ
であっても、過去の成績に引きずられて、現在の実力にふさわしくないランクに入ってしまうという問題点もはらんでいます。
そこで、もっと直近の成績だけを使って、J1全18クラブを上位、中位、下位に分けてみました。
それがこちら。
本記事とは、少々違った結果となっております。
今回は、以上です。