読書

口下手にも、有効です【『超一流の雑談力』を読んで】

こんにちは、早起きラガードです。

いきなりですが、口下手です。

話が上手でないのはもちろんのこと、あまり親しくない人と二人きりにされると、非常に長い沈黙&気まずい時間を作り出してしまうこともしばしばです(これには口下手だけでなく、人見知りも関係していそうですが)。

というわけで、そんな状況を克服すべく、この本を読んでみました。

今回は、この本の紹介です。

本書の特徴
  • 「口下手克服」というよりも、「雑談力向上」という色の方が濃い内容
  • 営業など、客と直接やり取りする機会の多い職業の人におすすめ
  • 仕事以外の場で雑談力を向上冴えたい、という人にも役立つ部分はある

『超一流の雑談力』の内容

著者について

巻末の著者紹介によると、この本を書いた安田正さんは

  • 法人向け研修事業をやっている会社を設立
  • ビジネスコミュニケーションの領域で活躍
  • 大学でも教鞭を取っている

という方のようです。

本書以外にも複数の著作があるようですが、私が読んだのは本書が初めてでした。

構成

『超一流の雑談力』は、以下のような構成を取っています。

  • 本文は、全8章で構成
  • 「超一流の雑談』のための38の方法が、7章に渡って紹介
  • 第8章は、雑談力向上のためのトレーニング方法

1章から7章までの冒頭には、各章のテーマにおける「三流、二流、一流」の違いが

 

三流は、出会った瞬間に悪印象を与える

二流は、記憶や印象に残らない

一流は、最初の一分で「忘れられない人」になる

『超一流の雑談力』第1章

のような形式で、提示されています。

「良い例と悪い例の対比」という意味で、明日香出版社の「習慣シリーズ」と似ていますが、「習慣シリーズ」と違ってこちらは、各項目のページ数にばらつきがありました。

「習慣シリーズ」は、こちら。

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『超一流の雑談力』を読んだ感想

ビジネス書だが、ビジネス以外にも役立てられる

「仕事のための雑談」という色が、非常に濃い印象です。

ビジネス書なので、当たり前と言えば当たり前なのですが…… 営業職ではない私にとっては、縁遠い内容も含まれていました。

私が本書に求めていたのは、「仕事以外の場における雑談力の向上」です。

ニヒルくん
ニヒルくん
それをビジネス書に求めたの?

という、至極真っ当な声が聞こえてきそうですが、実際には仕事以外の場でも応用できそうな内容が盛り沢山でした。

「超一流の雑談」には、練習が必要

本書を読んで、まず最初に目を見開かされる思いがしたのが、「雑談にも練習が必要」という指摘でした。

ここでいう練習とは、「同じネタを繰り返し話して、ブラッシュアップしていく」という行為のことです。

本書を読む以前の私は、

  • 「雑」談と言うくらいだから、最近あったおもしろい事、変わった事を即興で話せばいい

と考えていました。

話の練習が必要なのは、テレビに出ているタレントやお笑い芸人だけだ、と考えていたのです。

しかし本書では、出たとこ勝負ではうまく話せるようにならないことを警告しています。

練習して、磨き上げることでテッパンネタとしてモノにすることができる。

当たり前といえば当たり前のことなのですが、今まで雑談に対して前述の通りの認識でいた私にとっては、なるほどと気付かされる内容でした。

普段から、雑談ネタを用意しておく

口下手、話下手の大きな悩みが、話題の乏しさです。

何を話せばいいのか、わからなくなってしまうのですね。

それに対して本書は、

  • 普段から、違うジャンルで常時5~6個のネタを用意しておくこと

を推奨しています。

用意するネタで注意しなければならないのは、「相手に有益な情報を提供する」という視点を忘れないこと。

何でもいいから5~6個揃える、というのでは、「一流の雑談」にはならないのだそうです。

そのために必要なのは、普段から継続的に

  • 新聞
  • 雑誌
  • テレビの情報番組

などをチェックし、情報収集しておくこと。

  • どの新聞、雑誌、情報番組が良いのか
  • 限られた時間の中で、どのように情報を得るのか

についても、本書では具体的に提示してくれています。

ここの書いたような内容もまあ、「一流の営業」の方々からすると常識中の常識なのかもしれませんが……

「雑」談に対する認識が前述の通りだった私には、そこまで時間と労力を費やすものなのか、という点が目からウロコでした。

難易度高めな上級者向けの、雑談テクニックも

ここで取り上げたのは一例で、他にも

  • 出会ってすぐに距離を縮める方法
  • 二度目の雑談で距離を縮める方法

などのような、仕事以外の場でも使えそうなテクニックは、たくさん紹介されています。

その一方で、これはちょっと初心者には難しいかな、と思われるものもありました。

具体的には

  1. 褒めるときには、つぶやき褒め
  2. 「ファンになっていいですか?」と伝える
  3. 「手土産」を持って行く

など。

仕事でなら、手土産を使うということはできるかもしれませんが……

1と2は、ちょっと技術が必要ですね。

特に2「ファンになっていいですか?」は、使い方を間違えると、相手に変な印象を与えかねない気がします。

まとめ:雑談力向上にも、必要なのはやっぱり努力

 

本書の特徴
  • 「口下手克服」というよりも、「雑談力向上」という色の方が濃い内容
  • 営業など、客と直接やり取りする機会の多い職業の人におすすめ
  • 仕事以外の場で雑談力を向上冴えたい、という人にも役立つ部分はある

本書が一番おすすめなのは、やはり

  • 仕事で使う雑談の質を、向上させたい人

です。

しかし、口下手な人、話下手な人にも参考になる内容は多いです。

ですので、そう言った方にも一読の価値はあるかと。

結局、話下手の解消にも必要なのは努力ということですね。

何の苦労もしないで、弱点は克服できません。

自分の弱点を把握し、そこを潰すための方法を本書から学んで、実践してみるというのでもいいかもしれません。

私の場合、話題不足が顕著なので、まずはその克服を本書を参考に目指してみたいと思います。

今回は、以上です。