こんにちは、早起きラガードです。
今回は、
という疑問について、過去の実績を元に考えます。
なお、先に結論を言ってしまうと、
- J1残留確実と言えるのは、勝ち点42
- 勝ち点36以上で、15位以上確保の可能性が高くなる
となります。
J1残留が確実な勝ち点は?
勝ち点42以上で残留確実
現在のJ1リーグで残留確実と言えるのは、勝ち点42以上を獲得した場合です。
勝ち点42以上を獲得できれば、プレーオフ参加もなく無条件で残留が可能です。
理由はシンプル。J1が現在と同じ18クラブ体制になってから、勝ち点42以上で降格したケースが存在しないからです。
J1残留の条件
いきなり結論から書いてしまいましたので、もう少し詳しく説明していきます。
現在、J2降格のレギュレーションは次のようになっています。
15位 | 無条件で残留 |
---|---|
16位 | J1参入プレーオフに参加 |
17位 | 自動降格 |
18位 | 自動降格 |
J1リーグの参加クラブ数は18なので、最下位(18位)と下から2番目(17位)が問答無用で降格。
下から3番目の16位が、J2の3位~6位のクラブと「J1参入プレーオフ」という入れ替え戦に参加します。
※Jリーグの昇格・降格について詳しく知りたい方は、こちら。
https://earlylaggard.com/promote-relegate
つまり、J1残留には、
- J1リーグで15位以上になる
- 16位になって、J1参入プレーオフを勝ち抜く
のどちらかを達成する必要がある、ということになります。
このうち「勝ち点42以上」というのは、「①15位以上」を確実に満たすことが可能な数字になります。
「勝ち点42」の出どころ
では、「勝ち点42」という数字がどこから出てきたのでしょうか。
既に書いた通り、過去の実績からなのですが、これをもう少し丁寧に説明すると
J1リーグが現在と同じ18クラブ体制になった2005年以降、勝ち点42以上で16位以下になったケースはない。
となります。
2005年から2018年までの14年間で、16位の最高勝ち点は、2018年ジュビロ磐田の勝ち点41でした。
これ以上の勝ち点で16位以下に甘んじたクラブは、2005年以降存在していません。
ここから、「過去の実績から考えた場合、勝ち点42以上を獲得すれば、15位以上の順位が確保できる」ということができます。
J1残留確保の目安となる勝ち点は?
残留ラインは勝ち点36
過去の実績から、勝ち点42以上を獲得すれば確実にJ1残留が可能なことはわかりました。
ただ、実際にはすべてのクラブが勝ち点42以上を獲得して残留しているわけではありません。もっと少ない勝ち点で残留に成功したケースは、たくさんあります。
では、15位を確保するために必要な勝ち点は、一体どのくらいなのか。
これも、過去の実績から考えてみます。
2005年から2018年までの14年間で、15位になったクラブの勝ち点は次の通り。
勝ち点 | クラブ数 |
42~44 | 1 |
39~41 | 4 |
36~38 | 5 |
33~35 | 3 |
30~32 | 1 |
※勝ち点を3刻みにしているのは、Jリーグでは1勝=勝ち点3だからです。勝ち点30~32の範囲は、勝利数に直すと「10勝以上11勝未満」、同じく33~35は「11勝以上12勝未満」となります。
過去14年間の15位クラブで、最も多い勝ち点帯は36~38。それに続くのが39~41となっています。
その回数、14年間で実に9回。全体のおよそ65%に相当します。
このことからわかるのは、36~41の範囲の勝ち点を獲得すれば、15位になる可能性が高いということ。
ただ、本来の目的は「15位になること」ではなく「残留に成功すること」なので、15位以上であれば14位でも13位でも構いません。
という訳で、上限の設定は不要。
すると勝ち点36以上を獲得すれば、15位以上確保の可能性が高くなることがわかります。
勝ち点36以上でも、残留確定(15位確保)できなかったケースは?
当然存在します。
過去の実績から、残留確実と言えるのは勝ち点42以上ですからね。
勝ち点36以上で16位に甘んじたケースは次の通り。
年度 | クラブ | 勝ち点 |
2008 | 磐田 | 37 |
2010 | FC東京 | 36 |
2012 | 神戸 | 39 |
2018 | 磐田 | 41 |
14年間で、4度存在しています。
勝ち点39とか41とかで16位というのは、ちょっと辛いですね。
ちなみに2012年は16位までが自動降格のレギュレーションだったので、この年の神戸は勝ち点39を獲得していながら、J2降格の憂き目に遭ってしまいました。
勝ち点36以上で、17位以下もある?
あるんです、これが。しかも過去14年間で、3回も。
年度 | クラブ | 勝ち点 |
2008 | 東京V | 37 |
2012 | G大阪 | 38 |
2018 | 柏 | 39 |
勝ち点37以上で17位は、かなりツライですね。2018年の柏は、勝ち点39ですからね……
なお、この3クラブはいずれもこの降格(17位は自動降格)以前に、J1リーグでの優勝経験があります。
実力のあるクラブでも、少し歯車が狂っただけで降格が現実味を帯びてきてしまうのが、Jリーグの怖いところでもあります。
まとめ:今のところ、J1残留確実と呼べるのは勝ち点42以上
- J1残留確実と言えるのは、勝ち点42
- 勝ち点36以上で、15位以上確保の可能性が高くなる
無条件でのJ1残留(15位以上確保)を目的とする場合、最初の目標となるのは、勝ち点36の獲得です。
これを超えると残留の可能性はぐっと高まりますが、確実とまでは言えない。
そう安心するためには、勝ち点42以上を獲得する必要があります。
ただ、この勝ち点42という数字も、当然ながら永遠にこのままではないです。
過去の実績から導き出された数字ですからね。今後記録が更新される可能性は、十分あります。
勝ち点42は、あくまで、今のところ。
ただ、そう簡単に更新される数字とも思えないので、当分は勝ち点42以上で残留確実と考えていていいと思います。
今回は、以上です。