サッカー

勝利はどうして勝ち点3? 勝ち点「2」ではない理由を紹介します【サッカー】

こんにちは、早起きラガードです。

サッカーって、勝利に勝ち点3が与えられるって話だけど、そもそも何で「3」なのかな? 引き分けは勝ち点1なんだから、勝利は勝ち点2でもいい気がするけど

今回は、こんな疑問についてお答えします。

この記事からわかること
  • サッカーの順位を勝ち点で決める理由
  • 勝利が勝ち点3に変更されたのは何故か
  • いつから勝利は勝ち点3になったのか

詳しく、見ていきます。

勝ち点とは

本題に入る前に、まずは勝ち点そのものについて復習しておきましょう。

勝ち点とは、「総当たり方式の大会などで、順位を決定する際に用いられるポイント」のことです。

勝利なら〇ポイント、引き分けなら△ポイントという取り決めがあって、試合の結果に応じてポイントが与えられます。

順位を決めるのは、ポイントの合計値

積み重ねたポイントが多いほど上位となり、シーズンを通して最も多くの勝ち点を獲得したクラブが優勝となります。

サッカーの勝ち点付与方式はシンプル

勝ち点制度の由来はサッカーにあるようですが、現在は他のスポーツでも採用されています。

付与方式もスポーツによって違いはありますが、サッカーは至ってシンプル。

  • 勝利 :勝ち点3
  • 引分け:勝ち点1
  • 敗戦 :勝ち点0

基本的に、これだけです。

ラグビーやバレーボールのように、試合内容によって敗戦にも勝ち点を与えたり、勝利の場合も追加の勝ち点が発生したり、というようなことは一切ありません。

1-0の勝利も5-0の勝利も、与えられる勝ち点は同じ3です。

敗戦も同様で、0-10の大敗も、9-10の惜敗も負けは負けです。惜敗だからといって、勝ち点が与えられることはありません。

※なお、過去を振り返ると、Jリーグで1990年代の一時期、PK戦での負けに勝ち点を与えていたことがありました。

順位を勝ち点で決めるのは「引分け」があるから

どうしてサッカーでは勝ち点制度なんて採用してるんだろう? プロ野球みたいに、勝率で順位を決めればいいんじゃないの?

サッカーが勝ち点制度を採用しているのは、「引分け」があるためです。

勝利でも敗戦でもない「引分け」があると、単純に勝率だけで順位を決めることができなくなってしまうのですね。

何言ってるんだ、野球にも引分けはあるぞ!

確かに、日本のプロ野球には引分けがあります。

ただ、実は本来野球は、引分けのないスポーツなのです。

事実、野球の本場メジャーリーグには引分けが存在しません。そのため、順位の決定にもシンプルに勝率が用いられてきました。

しかしサッカーには引分けが存在するため、勝率で順位を決めるということができませんでした。そのため、勝ち点制度を導入し、引分けの扱いを明確にしたのです。

勝利が勝ち点「3」である理由は?

勝利に与えられる勝ち点が「2」ではなく「3」になっているのは、勝利に対してより大きな価値を与えることが理由です。

ただ、初めから勝利=勝ち点3だったわけではありません。

1889年に勝ち点制度が導入されてから長きに渡って、勝利に与えられる勝ち点は「2」でした。

それが、ある時期から「3」に変更されたのです。

勝利=勝ち点2の何が問題だったのか?

勝利=勝ち点2で一番の問題となったのは、引分けを狙った方が有利な状況が発生してしまうことです。

勝利=勝ち点2の場合、次の2つのケースは勝ち点で並びます。

  • 1勝1敗1分 = 勝ち点3
  • 3分 = 勝ち点3

前者は敗戦が1つありますので、得失点差がマイナスになる可能性があります。

一方、後者は引分けしかないので、得失点差は0以外にありえません。

すると1敗を喫しているとはいえ、1勝は挙げている前者が、1勝もしていない後者よりも順位が下になる可能性が出てきてしまうのですね。

この事実は、

だったら、初めから無理に勝利を狙わず、守備を固めて3試合とも引き分けを狙った方がいいな…… その方が低いリスクで、1勝1敗1分と同じ勝ち点が獲得できるわけだし

という考え方につながります。

ただ…… 引分け狙いで勝つ気がないチームの試合って、見ている方はあまりおもしろくないんですよね。

国際サッカー連盟(FIFA)もそのことはわかっていたので、勝ち点をそれまでの「2」から「3」に変更し、勝利の価値を高めました。

このルール変更によって、引分けを狙うより勝利を目指す方が得になったのです。

いつから勝ち点3になった?

ワールドカップでは、1994年のアメリカ大会から勝利に与えられる勝ち点が3に変更されました。

欧州4大リーグのうち、イタリア、ドイツ、スペインでは、ほぼ同じ時期に「勝ち点3」を採用しています。

勝ち点3が採用されたシーズン
  • セリエA(イタリア):1994-95
  • ブンデスリーガ(ドイツ):1995-96
  • ラ・リーガ(スペイン):1995-96

イングランドでの導入は早い

欧州4大リーグの最後の一つ、プレミアリーグ(イングランド)では、開始当初から勝利チームに勝ち点3が与えられています。

そうは言っても、プレミアリーグって始まったのが1992年だから、そんなに早くから「勝ち点3」だったわけではないよね?

プレミアリーグだけに目を向けると確かにそうです。

ですが、イングランドではプレミアリーグ設立以前から勝利=勝ち点3を導入しており、そのスタートは、1981年のフットボールリーグまで遡ります。

イングランドの場合、他の国々やワールドカップより約15年早く「勝ち点3」が始まっていたのです。

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Jリーグには「勝ち点2」の時代がなかった

Jリーグで「勝ち点3」が導入されたのも、ドイツやスペインと同じ1995年からです。

ただ、Jリーグの場合は勝ち点2から勝ち点3に変更になったわけではありません。

開幕した年に当たる1993年とその翌年の94年、Jリーグは勝ち点ではなく年間勝利数で順位を決めていました。

それが可能だったのは、当時のJリーグが引分けのない完全決着方式を採用していたからです。

完全決着方式とは、その名の通り何が何でも決着(=勝敗)を付ける方式で、草創期のJリーグでは、

  1. 90分で決着が付かない場合 → 前後半15分の延長戦
  2. それでも決着がつかない場合 → PK戦

が実施されていました。

なお、この完全決着方式や、延長戦を実施するレギュレーションは1995年以降も続き、Jリーグが現在と同じ90分間の結果だけで「勝利」「引分け」「敗戦」を決定するようになるのは、2003年からになります。

勝ち点が並んだ場合の順位決定方法は?

勝ち点が並んだ場合の順位決定方法は、大きく分けて2通りあります。

  1. 全試合の得失点差、総得点が優先される場合
  2. 当該チーム間の勝ち点、得失点が優先される場合

Jリーグやワールドカップなどでは「全試合の得失点差」が採用されているので、こちらが一般的と言いたいところですが、実は欧州4大リーグでもどちらを採用するかは分かれていたりします。

全試合の得失点差、総得点を優先しているリーグ

  • Jリーグ
  • プレミアリーグ(イングランド)
  • ブンデスリーガ(ドイツ)

当該チーム間の勝ち点、得失点を優先しているリーグ

  • ラ・リーガ
  • セリエA

各国のリーグ戦を見るときは、注意したいところです。

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まとめ:勝ち点3は勝利をより重視するため

まとめます。

  • 順位を勝ち点で決めるのは、「引分け」があるから
  • 勝ち点3への変更は、勝利をより重視するため
  • 勝ち点3が主流になったのは、1994年以降

勝利を重視するために変更された勝ち点3ですが、異論がまったくないわけでもありません。

よく言われるのが、1試合の価値の違い。

  • 勝敗が付いた場合 → 合計で発生する勝ち点は3
  • 引分けの場合   → 合計で発生する勝ち点は2

となり、不公平だという話です。

勝ち点制度が導入されて以来、100年以上も続いていた「勝利=勝ち点2」。それすら変更されてしまうくらいですから、「勝ち点3」も今後どうなるかわかりません。

変わる可能性は、十分あると思います。

今回は、以上です。