Jリーグのチームって、今どのくらいあるんだろう? クラブ名に地域の名前が入ってるみたいだけど、全部の都道府県にクラブがあるのかな?
今回は、こんな疑問にお答えします。
- Jリーグに参加しているクラブは58
- Jリーグのクラブは現在も増加中
- Jリーグのクラブがない県は7つ
詳しく、紹介していきます。
Jリーグのクラブ数は?
2022年のJリーグにはJ1、J2、J3合計で58のクラブ(チーム)が参加しています。
- J1:18チーム
- J2:22チーム
- J3:18チーム
J1リーグの定員は2005年以降18で固定されているのですが、2021年のみ20チームで開催されました。
これは、新型コロナウイルス感染症の影響で2020シーズンが「昇格あり・降格なし」という特別ルールで開催されたことが理由です。
J1のチーム
次に、各カテゴリの具体的な参加チームを見ていきます。
2022シーズンのJ1リーグに参加している18チームは、次の通り。
- 横浜F・マリノス
- FC東京
- 鹿島アントラーズ
- 川崎フロンターレ
- セレッソ大阪
- サンフレッチェ広島
- ガンバ大阪
- ヴィッセル神戸
- 北海道コンサドーレ札幌
- 清水エスパルス
- 名古屋グランパス
- 浦和レッズ
- サガン鳥栖
- 湘南ベルマーレ
- 柏レイソル
- アビスパ福岡
- ジュビロ磐田
- 京都サンガF.C.
Jリーグにはカテゴリ間で昇格・降格が存在するため、各カテゴリの参加チームは毎年同じではありません。
J1の場合、2022シーズンは、
- ジュビロ磐田
- 京都サンガF.C.
の2チームがJ2から昇格してきました。
Jリーグの昇格・降格については、[icon class=icon-link]こちらの記事で詳しく紹介しています。
J2のチーム
続いて、J2です。
2022シーズンのJ2リーグ参加22チームは、次の通りとなっています。
- べガルダ仙台
- 横浜FC
- 大分トリニータ
- 徳島ヴォルティス
- 大宮アルディージャ
- ヴァンフォーレ甲府
- モンテディオ山形
- 水戸ホーリーホック
- ファジアーノ岡山
- アルビレックス新潟
- ツエーゲン金沢
- V・ファーレン長崎
- 東京ヴェルディ1969
- FC琉球
- レノファ山口
- ジェフユナイテッド千葉
- FC町田ゼルビア
- 栃木SC
- ザスパクサツ群馬
- ブラウブリッツ秋田
- ロアッソ熊本
- いわてグルージャ盛岡
J2は、
- J1への昇格
- J3への降格
の両方があるため、上下でチームが入れ替わります。
J1からは、
- べガルダ仙台
- 横浜FC
- 大分トリニータ
- 徳島ヴォルティス
の4チームが降格してきました。
(4チーム降格は2021年のJ1が20チーム開催だったためで、通常の降格は最大3チームです)
また、J3からは、
- ロアッソ熊本
- いわてグルージャ盛岡
の2チームが、昇格してきています。
J3のチーム
最後に、J3の参加チームです。
2022シーズンのJ3リーグ参加18チームは、以下の通りとなっています。
- SC相模原
- 愛媛FC
- キラヴァンツ北九州
- 松本山雅FC
- 鹿児島ユナイテッドFC
- FC岐阜
- 藤枝MYFC
- カターレ富山
- ガイナーレ鳥取
- AC長野パルセイロ
- ヴァンラーレ八戸
- 福島ユナイテッドFC
- アスルクラロ沼津
- Y.S.C.C.横浜
- カマタマーレ讃岐
- FC今治
- テゲバジャーロ宮崎
- いわきFC
J3の場合、J2との間で毎年チームの入れ替わりが発生します。
2022年はJ2から、
- SC相模原
- 愛媛FC
- キラヴァンツ北九州
- 松本山雅FC
の4チームが降格してきました。
こちらも4チーム降格は2021年の特別ルールで、通常の降格は最大2チームです
また、J3ではチームの入れ替えだけでなく、純粋にチーム数が増加するケースも存在します。
新たにJリーグに加盟したチームは、J3からのスタートになるためです。
2022シーズンでは、いわきFCが加盟条件を満たして、新たにJ3に参加しています。
Jリーグのクラブ数の変遷
Jリーグのクラブ数は、現在も増え続けています。
というのも、Jリーグでは全体のクラブ数に上限が設けられておらず、条件さえ満たせば、入会することが可能だからです。
ただし、実際に増加しているのはJ3のチームだけ。
J1リーグは2005年から、J2リーグは2012年から現在のチーム数に固定されており、これ以上の増減は予定されていません。
- J1:18チーム(2005年~、2021年除く)
- J2:22チーム(2012年~)
1990年代(1993~1999年)
1993年に、10クラブで始まったJリーグ。
このときの10クラブは、オリジナル10と呼ばれています。
オリジナル10については、[icon class=icon-link]J2降格経験のないオリジナル10は存在する?【Jリーグ】という記事で詳しく紹介しています。
当時まだJリーグは1部リーグ制で、J2、J3は存在せず、Jリーグと言えば、現在のJ1リーグのことを指していました。
Jリーグが2部制になったのは1999年、3部制になったのは2014年で、J2とJ3もこのときにスタートしています。
年度 | クラブ数 | 新規加盟クラブ |
---|---|---|
1993 | 10 ・J1:10チーム ・J2:0チーム ・J3:0チーム |
オリジナル10 |
1994 | 12 ・J1:12チーム ・J2:0チーム ・J3:0チーム |
ベルマーレ平塚 ジュビロ磐田 |
1995 | 14 ・J1:14チーム ・J2:0チーム ・J3:0チーム |
セレッソ大阪 柏レイソル |
1996 | 16 ・J1:16チーム ・J2:0チーム ・J3:0チーム |
アビスパ福岡 京都パープルサンガ |
1997 | 17 ・J1:17チーム ・J2:0チーム ・J3:0チーム |
ヴィッセル神戸 |
1998 | 18 ・J1:18チーム ・J2:0チーム ・J3:0チーム |
コンサドーレ札幌 |
1999 | 26 ・J1:16チーム ・J2:10チーム ・J3:0チーム |
川崎フロンターレ FC東京 大分トリニータ アルビレックス新潟 大宮アルディージャ モンテディオ山形 サガン鳥栖 ベガルタ仙台 ヴァンフォーレ甲府 |
なお、1998年から1999年にかけてですが、実はクラブが1つ減っています。
1999年の新規加盟クラブは9つあるのに、総クラブ数は1998年の18から8しかしか増えていませんよね。
これは、1999年にオリジナル10の1つである横浜フリューゲルスが、横浜マリノスとの合併により消滅してしまったことによるものです。
このため、オリジナル「10」と言いながら、現存するのは9クラブとなっています。
2000年代(2000~2009年)
年度 | クラブ数 | 新規加盟クラブ |
---|---|---|
2000 | 27 ・J1:16チーム ・J2:11チーム ・J3:0チーム |
水戸ホーリーホック |
2001 | 28 ・J1:16チーム ・J2:12チーム ・J3:0チーム |
横浜FC |
2002 | 28 ・J1:16チーム ・J2:12チーム ・J3:0チーム |
– |
2003 | 28 ・J1:16チーム ・J2:12チーム ・J3:0チーム |
– |
2004 | 28 ・J1:16チーム ・J2:12チーム ・J3:0チーム |
– |
2005 | 30 ・J1:18チーム ・J2:12チーム ・J3:0チーム |
ザスパ草津 徳島ヴォルティス |
2006 | 31 ・J1:18チーム ・J2:13チーム ・J3:0チーム |
愛媛FC |
2007 | 31 ・J1:18チーム ・J2:13チーム ・J3:0チーム |
– |
2008 | 33 ・J1:18チーム ・J2:15チーム ・J3:0チーム |
ロアッソ熊本 FC岐阜 |
2009 | 36 ・J1:18チーム ・J2:18チーム ・J3:0チーム |
栃木SC カターレ富山 ファジアーノ岡山 |
J1リーグのチーム数が、18になったのは2005年。
以降、特別措置のあった2021年を除くと、チーム数は18で固定されています。
一方J2は、2008年7月のJリーグの理事会でチーム数を22まで増やすことが決定されました。
この方針に基づいて、2000年代終わりになっても増加が続いています。
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2010年代(2010~2019年)
年度 | クラブ数 | 新規加盟クラブ |
---|---|---|
2010 | 37 ・J1:18チーム ・J2:19チーム ・J3:0チーム |
ギラヴァンツ北九州 |
2011 | 38 ・J1:18チーム ・J2:20チーム ・J3:0チーム |
ガイナーレ鳥取 |
2012 | 40 ・J1:18チーム ・J2:22チーム ・J3:0チーム |
FC町田ゼルビア 松本山雅FC |
2013 | 40 ・J1:18チーム ・J2:22チーム ・J3:0チーム |
V・ファーレン長崎※ |
2014 | 51 J1:18 J2:22 J3:12 |
カマタマーレ讃岐 グルージャ盛岡 ブラウブリッツ秋田 福島ユナイテッドFC Y.S.C.C.横浜 SC相模原 AC長野パルセイロ ツエーゲン金沢 藤枝MYFC FC琉球 FC町田ゼルビア(再入会) |
2015 | 52 J1:18 J2:22 J3:13 |
レノファ山口 |
2016 | 53 J1:18 J2:22 J3:16 |
鹿児島ユナイテッドFC |
2017 | 54 J1:18 J2:22 J3:17 |
アスルクラロ沼津 |
2018 | 54 J1:18 J2:22 J3:17 |
– |
2019 | 55 J1:18 J2:22 J3:18 |
ヴァンラーレ八戸 |
※FC町田ゼルビアと入れ替えで正会員資格獲得。町田はJリーグ正会員資格消失。
2012年に、J2のチーム数が予定の22に到達しました。
これ以降、現在に至るまでJ2のチーム数は増減がありません。
また、2014年にはJ3がスタートしました。
2014年以降は、クラブ数とチーム数が一致していませんが、これは、育成チームを参加させていたクラブがあるためです。
育成チームの、年度ごとの具体的な参加クラブは次の通りとなっています。
[icon class=icon-check]2014、15年
- Jリーグ・U-22選抜
[icon class=icon-check]2016~19年
- FC東京U-23
- ガンバ大阪U-23
- セレッソ大阪U-23
2020年代(2020~)
年度 | クラブ数 | 新規加盟クラブ |
---|---|---|
2020 | 56 J1:18 J2:22 J3:18 |
FC今治 |
2021 | 57 J1:20 J2:22 J3:15 |
テゲバジャーロ宮崎 |
2022 | 58 J1:18 J2:22 J3:18 |
いわきFC |
2020年から2021年にかけて、J3のチームが3つ減っているのは、次の2つの理由によるものです。
- 2020年にJ2からの降格がなかったため
- U-23チームの参加が終了となったため
2020年時点で、J3には次の2つの育成チームが参加していたのですが、この年をもって終了となりました。
- ガンバ大阪U-23
- セレッソ大阪U-23
このため、2021年からクラブ数と参加チーム数が一致しています。
なお、2019年度まで参加していたFC東京U-23は、2020年時点で既にJ3への参加を止めています。
どこまでクラブ数を増やそうとしている?
2021年4月6日に行われた記者会見で、2014年の時点で次の目安が設定されていたことが明らかにされました。
J1・J2・J3の合計クラブ数の上限は60
J1は18クラブ、J2は22クラブですから、J3は20クラブが上限ということになります。
J3が20クラブに達して以降のリーグ構造をどうするかは、2021年9月末までに結論を出す意向であることが、合わせて報じられています。
Jリーグのクラブがない都道府県は?
これまで見てきた通り、Jリーグには現在50以上のクラブがあります。
ですが、まだ「47都道府県すべてに、Jリーグのクラブが存在する」というところにまでは至っていません。
次の7つの県には、Jリーグのクラブが存在していないからです。
- 福井
- 滋賀
- 三重
- 和歌山
- 奈良
- 島根
- 高知
7県に、今後Jリーグのクラブが生まれる可能性は?
次の2つの県には、近い将来Jリーグのクラブが生まれる可能性があります。
- 三重
- 奈良
これらの県には、Jリーグ新規入会の条件である「Jリーグ百年構想クラブ」の認定を受けたクラブが存在するためです。
具体的なクラブ名は、次の通り。
- ヴィアティン三重
- 鈴鹿ポイントゲッターズ
- 奈良クラブ
この3クラブは、いずれもJFL(日本フットボールリーグ、アマチュアのトップリーグ)に所属しており、JFLで4位以内に入った上で、観客動員数などの条件を満たせば、J3に昇格することになっています。
複数のJクラブがある都道府県は?
Jリーグのクラブが1つもない県が7つある一方で、複数のJリーグクラブを持つ都府県も存在しています。
具体的には、次の11都府県です。
都道府県 | クラブ数 | クラブ名 |
---|---|---|
神奈川 | 6 | 横浜F・マリノス 川崎フロンターレ 湘南ベルマーレ 横浜FC Y.S.C.C.横浜 SC相模原 |
静岡 | 4 | 清水エスパルス ジュビロ磐田 藤枝MYFC アスルクラロ沼津 |
東京 | 3 | FC東京 東京ヴェルディ1969 FC町田ゼルビア |
埼玉 | 2 | 浦和レッズ 大宮アルディージャ |
千葉 | 2 | 柏レイソル ジェフユナイテッド千葉 |
茨城 | 2 | 鹿島アントラーズ 水戸ホーリーホック |
長野 | 2 | 松本山雅FC AC長野パルセイロ |
大阪 | 2 | ガンバ大阪 セレッソ大阪 |
愛媛 | 2 | 愛媛FC FC今治 |
福岡 | 2 | アビスパ福岡 ギラヴァンツ北九州 |
福島 | 2 | 福島ユナイテッドFC いわきFC |
最も多くJリーグのクラブが存在するのは、神奈川県。
1県に、6つものJリーグのクラブが存在しています。
2位が4つの静岡、3位が3つの東京で、以降は2つの府県が8つ続きます。
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まとめ:Jリーグのクラブ数は、今も増えている
2022年のJリーグの状況は次の通り。
- Jリーグには58クラブが参加
- Jリーグのクラブ数は現在も増加中
- Jリーグのクラブがない県は7つ
Jリーグのクラブがない県は、全部で7つ。
ということは、残りの40都道府県には、Jリーグのクラブが存在していることになります。
本記事を読んで、
自分の住んでいる地域にも、Jリーグのクラブがあったんだ!
ということを初めて知った方。
試合結果と順位を、ネットで調べるくらいでも構いません。
高校野球で地元の学校を応援するような気分で、そのクラブのことを気にかけていただければ、サッカーファンとしては嬉しい限りです。
今回は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。