Jリーグのクラブが出場する主要な大会には、次の6つがあります。
- Jリーグ
- 天皇杯
- ルヴァンカップ
- AFCチャンピオンズリーグ
- ゼロックススーパーカップ
- Jリーグカップ/コパ・スダメリカーナ王者決定戦
このうち、ルヴァンカップと並んでスポンサー名が思いっきり表に出ているのが、富士フィルムスーパーカップ(旧名:ゼロックススーパーカップ)。
今回は、この富士フィルムスーパーカップを紹介していきます。
- 富士フィルムスーパーカップの歴代優勝クラブと試合結果
- 富士フィルムスーパーカップって、どんな大会?
- 富士フィルムスーパーカップはどこで放送している?
富士フィルムスーパーカップ (旧名:ゼロックススーパーカップ) の歴代優勝クラブと試合結果
年度 | J1優勝 | 結果 | 天皇杯優勝 |
---|---|---|---|
1994 | V川崎 | 2-1 | 横浜F |
1995 | V川崎 | 2-2 (PK4-2) |
平塚 |
1996 | 横浜M | 0-2 | 名古屋 |
1997 | 鹿島 | 3-2 | V川崎 |
1998 | 磐田 | 1-2 | 鹿島 |
1999 | 鹿島 | 2-1 | 清水※ |
2000 | 磐田 | 1-1 (PK3-2) |
名古屋 |
2001 | 鹿島 | 0-3 | 清水※ |
2002 | 鹿島 | 1-1 (PK4-5) |
清水 |
2003 | 磐田 | 3-0 | 京都 |
2004 | 横浜FM | 1-1 (PK2-4) |
磐田 |
2005 | 横浜FM | 2-2 (PK4-5) |
東京V |
2006 | G大阪 | 1-3 | 浦和 |
2007 | 浦和 | 0-4 | G大阪※ |
2008 | 鹿島 | 2-2 (PK3-4) |
広島※ |
2009 | 鹿島 | 3-0 | G大阪 |
2010 | 鹿島 | 1-1 (PK5-3) |
G大阪 |
2011 | 名古屋 | 1-1 (PK3-1) |
鹿島 |
2012 | 柏 | 2-1 | FC東京 |
2013 | 広島 | 1-0 | 柏 |
2014 | 広島 | 2-0 | 横浜FM |
2015 | G大阪 | 2-0 | 浦和※ |
2016 | 広島 | 3-1 | G大阪 |
2017 | 鹿島 | 3-2 | 浦和※ |
2018 | 川崎 | 2-3 | C大阪 |
2019 | 川崎 | 1-0 | 浦和 |
2020 | 横浜FM | 3-3 (PK2-3) |
神戸 |
2021 | 川崎 | 3-2 | G大阪 |
2022 | 川崎 | 浦和 |
- 実際には天皇杯王者ではなく、代替出場
富士フィルムスーパーカップは、「ゼロックススーパーカップ」の名称で1994年に始まりました。
2021年までの対戦成績は、J1王者の17勝11敗。
J1王者の方が優勢です。
富士フィルムスーパーカップ (旧名:ゼロックススーパーカップ) って、どんな大会?
富士フィルムスーパーカップの正式名称は、「FUJI FILM SUPER CUP」。
旧名は「FUJI XEROX SUPER CUP」で、富士ゼロックス株式会社がスポンサーの大会(協賛)でした。
ところが富士ゼロックス社が2021年4月に社名を「富士フイルムビジネスイノベーション株式会社」に変更したため、2022年から大会名称も「FUJI FILM SUPER CUP」に変更され
なお、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(旧富士ゼロックス社)は、1994年(第1回)からこの大会のスポンサーを続けており、その実績から2020年に、「同一企業の協賛で最も長く開催されたサッカースーパーカップ大会」として、ギネス世界記録に認定されています。
日本のスーパーカップ
富士フィルムスーパーカップは、ひと言でいうと日本のスーパーカップです。
と、いきなり言われても、
スーパーカップって、何?
という話ですよね。
サッカーでいうスーパーカップとは、
レギュラーシーズン直前に行われる、前年度のリーグ戦とカップ戦の王者による大会
のことを指します。
そしてこれは日本独自の風習ではなく、海外でも行われています。
出場するクラブは?
日本の場合、カップ戦には
- ルヴァンカップ
- 天皇杯
の2つがありますが、
富士フィルムスーパーカップの出場対象となるカップ戦は天皇杯
です。
すなわち、富士フィルムスーパーカップの対戦カードは、
J1リーグ王者 vs 天皇杯覇者
となります。
J1リーグ王者と天皇杯王者が同じ場合は?
2008年までは天皇杯の準優勝クラブに出場権が与えられていました。
2009年にこれが変更となり、現在はJ1リーグ2位のクラブが天皇杯王者の代わりとして出場します。
「歴代優勝クラブ」の表で※を付けた代替クラブも、この原則に従っています。
1999年の清水だけは事情が違っています。
前年度(1998年)の天皇杯王者は横浜フリューゲルスだったのですが、フリューゲルスは1998年をもって横浜マリノスと合併消滅してしまったため、富士フィルムスーパーカップには出場できませんでした。
そのため、天皇杯準優勝の清水が、代わりに出場しています。
富士フィルムスーパーカップの開催時期
富士フィルムスーパーカップは、日本におけるその年のサッカーシーズン到来を告げる大会です。
富士フィルムスーパーカップが開催されると、「今年も始まるなあ」という気分になります。
(Jリーグのファン・サポーターの方には共感してもらえるんじゃないかと)
開催時期はJリーグが始まる直前、Jリーグ開幕の1週間前の週末というのが通例です。
(絶対、というわけではありません。例外もあります)
具体的な時期でいうと、2月の中~下旬くらいです。
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富士フィルムスーパーカップの賞金
富士フィルムスーパーカップは、優勝クラブ、準優勝クラブそれぞれに賞金が出ます。
- 優勝 :3000万円
- 準決勝:2000万円
億を越える国内3大タイトルの賞金額と比較すると、少々控えめな額に見えるかもしれますが、富士フィルムスーパーカップは1試合だけの大会ですからね。
国内3大タイトルのうち、最も試合数の少ない天皇杯でも優勝までに6~7試合戦う必要がありますから、1試合あたりで考えると、富士フィルムスーパーカップの賞金はかなり高額と言っていいでしょう。
国内3大タイトルの具体的な賞金額は、こちらの記事で紹介しています。
富士フィルムスーパーカップの観客動員数
前年度の王者同士の対戦とはいえ、富士フィルムスーパーカップは1試合だけの大会です。
それだと、盛り上がりに欠けるのでは?
と思われる方もいるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。
2010年から2020年までで、富士フィルムスーパーカップの観客動員数が3万人を下回ったことはなく、2019年、2020年は5万人を超える観客を集めています。
- 2010年:34,634人
- 2011年:35,964人
- 2012年:35,453人
- 2013年:34,972人
- 2014年:41,273人
- 2015年:47,666人
- 2016年:33,805人
- 2017年:48,250人
- 2018年:41,803人
- 2019年:52,587人
- 2020年:51,397人
2021年はコロナ禍の中での開催ということもあり、観客は4,208人に留まりました。
富士フィルムスーパーカップ(旧名:ゼロックススーパーカップ)の放送
地上波で生中継あり
富士フィルムスーパーカップは、毎年、
日本テレビ系で全国生中継
があります。
地上波なので、もちろん無料。テレビさえあれば、誰でも見ることができます。
この他、有料CS放送の日テレG+で録画放送がありますが、地上波で生中継があるのに、わざわざ富士フィルムスーパーカップのために日テレG+に加入する意味はないと思いますね。
ただ、富士フィルムスーパーカップには前座に、
NEXT GENERATION MATCH
という育成年代の試合(対戦するのは、J1優勝チームのユースと、日本高校サッカー選抜)があり、こちらの中継を見たい方は、日テレG+の加入が必要になります。
日テレG+では、NEXT GENERATION MATCHを生中継してくれます。
まとめ: 富士フィルムスーパーカップ(旧名:ゼロックススーパーカップ) は、日本のスーパーカップ
本記事では、Jリーグのクラブが出場する主要6大会のうちの1つ、富士フィルムスーパーカップについて紹介しました。
富士フィルムスーパーカップは日本のスーパーカップであり、その年のサッカーシーズン到来を告げる大会でもあります。
対戦するのは、それぞれ前年度のJリーグ王者と天皇杯王者。
1試合だけの大会ですが、賞金額は悪くありません。観客もかなり入ります。
地上波(日本テレビ系列)で生中継があるのも、嬉しいところです。
今回は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。