MOLESKINE(モレスキン)と言えば、高級ノートの代名詞のような存在。
「高級ノート」と聞いて真先に頭に浮かぶ方も、少なくないんじゃないかと思います。
「MOLESKINE(モレスキン)」の専用コーナーが作られている文具店も、ありますからね。
価格もそれなりで、ポケットサイズのノートが2,000円以上。
「MOLESKINE(モレスキン)」のノートはページ数が多いので、冊数で単純に比較するのはフェアではありません。
……と言いつつ、実は1ページ当たりの価格でも、高めだったりします。
一方で、非常に人気が高いノートであることもまた、事実です。
という方もいるでしょう。
そこで本記事では
- モレスキンってどんなノート?
- モレスキンの選び方
- 初心者におすすめのモレスキン
について、紹介していきます。
MOLESKINE(モレスキン)って、どんなノート?
「偉人たちが使っていたノート」というイメージ
Moleskine®は2世紀の間、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、パブロ・ピカソ、アーネスト・ヘミングウェイ及びブルース・チャトウィンなどの芸術家や思想家に愛されてきた伝説的ノートブックの相続人であり継承者です。
と質問されて、欠かせないのがこの「歴史」。
- ゴッホ
- ピカソ
- ヘミングウェイ
が愛用していた、と言われると、
と思ってしまいます。
同じノートを使っているだけで、自分も偉人たちに近づけるんじゃないかという気さえしてきますよね。
この「歴史」こそが、「MOLESKINE(モレスキン)」と他の高級ノートとの大きな違い。
背景にあるこの物語に惹かれて、「MOLESKINE(モレスキン)」に興味を抱いたという方もいるのではないかと思います。
と言いつつ、実際にはゴッホやピカソが使っていたのは、現在の「MOLESKINE(モレスキン)」そのものではなかったりするんですけどね。
偉人たちが使っていたノートの製造業者は既に倒産しており、現在の「MOLESKINE(モレスキン)」はそれを復活させた、という立場にあります。
引用にもある通り、「MOLESKINE(モレスキン)」はあくまで「伝説的ノートブックの相続人であり継承者」なのです。
MOLESKINE(モレスキン)の魅力
もちろん、「歴史」だけが「MOLESKINE(モレスキン)」の魅力ではありません。
『モレスキン「伝説のノート」活用術』という本の中で、「MOLESKINE(モレスキン)」が選ばれる理由として、
- 堅牢さ
- ボリューム
- 規格化
- DIY
という4点が挙げられています。
この中で、特に私が支持したいのは「堅牢さ」。
「MOLESKINE(モレスキン)」は、ノートとしてはかなり頑丈な作りをしています。
手に取ってみたことがある方の中には、
という印象を抱かれた方もいるんじゃないかと思います。
その印象の通り、私が7年以上前に使った「MOLESKINE(モレスキン)」ノートの背表紙は、今でもほとんど傷みがありません。
こうした特徴から、「MOLESKINE(モレスキン)」は長く保存しておきたい内容を書き残しておくのに向いたノートだと個人的には思っています。
オイルクロスの表紙は、使い込むほど味が出てくる、とも言われていますから。
MOLESKINE(モレスキン)の選び方
「MOLESKINE(モレスキン)」を選ぶときに決めなければならない項目は、以下の4つ。
- 用途
- サイズ
- 中身
- カバー
このうち、「①用途」はあまり迷わないのではないかと思います。
「用途」とは、ノートとして使うのか、スケジュール帳として使うのか、というようなことですね。
「MOLESKINE(モレスキン)」には純粋な「ノート」の他に、「ダイアリー」や「プロコレクション」のように特定の機能に特化したラインナップも存在しています。
求める機能がはっきりしているので、あればそちらを選べばよいでしょう。
純粋にノートとして使うのであれば、「クラシックノートブック」を選ぶのがいいと思います。
※実際には「ジャーナル」というシリーズも、純粋なノートとして利用可能です。ただし、表紙が「クラシックノートブック」とは違っているので、「MOLESKINE(モレスキン)」の魅力である「堅牢さ」という点では劣ります。
サイズを選ぶ
「MOLESKINE(モレスキン)」ノートのサイズには、次の6種類があります。
サイズ | |
XS | 6.5㎝×10.5㎝ |
ポケット | 9㎝×14㎝ |
ミディアム | 11.5㎝×17.5㎝ |
ラージ | 13㎝×21㎝ |
XL | 19㎝×25㎝ |
XXL | 21.59㎝×27.94㎝ |
携帯性に優れているのは、「ラージ」より小さいサイズ。
「ポケット」のサイズイメージは、「横幅のあるスマホ」です。
ワイシャツの胸ポケットにはさすがに入りませんが、ジャケットのポケットなら十分収まるサイズです。
「XL」「XXL」は大判なので持ち運ぶというよりは、オフィスや自宅のデスクで使うものと考えておいた方がいいでしょう。
なお、これらのサイズは「MOLESKINE(モレスキン)」のすべてのラインナップで揃えられているわけではありません。
「用途」や、この後紹介する「中身」や「カバー」の中には、該当するサイズが存在しないものもあります。
中身を選ぶ
「MOLESKINE(モレスキン)」の中身には、次の4種類があります。
- 横罫(Ruled)
- 方眼(Squared)
- ドット(Dotted)
- 無地(Plain)
オーソドックスなのは、横罫(Ruled)、もしくは方眼(Squared)ですね。
文字を書くのが中心なら、どちらかがいいと思います(「MOLESKINE(モレスキン)」に限った話ではないですが)。
一方で、「絵が得意でノートにもよく書くという方は、ドット(Dotted)や無地(Plain)を選ぶのもありです。
余計な罫線に邪魔されることがなく、自由に書くことができますからね。
カバーを選ぶ
最後は、カバーです。
これを選べるのも、「MOLESKINE(モレスキン)」の醍醐味の1つです。
種類は2つ。
- ソフトカバー
- ハードカバー
どちらを選ぶかは、完全に好みの問題です。
ハードカバーの方が「堅牢さ」に勝るイメージがあるかもしれませんが、ソフトカバーの方も作りは十分しっかりしているので、その点はあまり心配がありません。
ハードカバーのメリットとして、「立ったままメモを取るときに便利」という点が主張されることがあります。
ですが、この点はあまり気にしなくていいと思います。
というのも、立ったまま「MOLESKINE(モレスキン)」にメモを取る、というケースはレアだからです。
※立ったままメモを取ることが多いなら、「MOLESKINE(モレスキン)」より「RHODIA(ロディア)」のようなメモ帳を使うことをおすすめします。
初心者におすすめのMOLESKINE(モレスキン)
好みのノートのタイプがある方は、それを選ぶのが良いです(当たり前の話ですが)。
特に決まっていない場合、初めての「MOLESKINE(モレスキン)」におすすめなのは、次の組み合わせです。
- タイプ:クラシックノートブック
- サイズ:ラージ
- 中身 :横罫(Ruled)
- カバー:ハード
サイズが「ラージ」なのは、携帯性と書きやすさの両方を兼ね備えた大きさだから。
これより大きいと持ち運びに不便ですし、小さいと書きやすさの面で劣ります。
中身が「横罫(Ruled)」なのは、多くの人が使い慣れているからですね。
カバーを「ハード」にしているのは、これぞ「MOLESKINE(モレスキン)」ともいうべき重厚さを味わってほしいからです。
ソフトカバーも私は好きなのですが、やはり「MOLESKINE(モレスキン)らしさ」を実感できるのはハードカバーの方かな、と思います。
文房具好きなら、一度は使ってみたいのがMOLESKINE(モレスキン)
本記事では、以下の内容についてご紹介しました。
- モレスキンってどんなノート?
- モレスキンの選び方
- 初心者におすすめのモレスキン
「MOLESKINE(モレスキン)」は、文房具好きなら一度は使ってみたいノートなんじゃないかと思います。
値が張るので、普段使いにはしにくいかもしれないですけどね。
普段使いではなく、「長く残しておきたいことを書く、特別なノート」として、手にしてみるとよいかもしれません(私が初めて買ったときが、そうでした)。
今回は、以上です。