Jリーグ

J1リーグ残留に最低限必要な勝ち点は、このくらいです【16位確保】

こんにちは、早起きラガードです。

J1残留には、2つの方法があります。

  1. J1リーグで15位以上になる
  2. 16位になって、J1参入プレーオフを勝ち抜く

このうち「①J1リーグで15位以上になる」ために必要な勝ち点については、こちらの記事で紹介しました。

確実なJ1残留には、このぐらいの勝ち点が必要です【過去の実績より】こんにちは、早起きラガードです。 今回は、 という疑問について、過去の実績を元に考えます。 な...

そこで今回は、「②J1リーグで16位になる」ために必要な勝ち点について、過去の実績から明らかにしていきます。

なお、先に結論を言ってしまうと、

  • 確実に16位以上が確保できるのは、勝ち点40以上
  • 勝ち点32以上で、16位以上確保の可能性が高くなる

となります。

16位は、J1残留の最低条件

16位はJ1残留のための最低条件ですが…… 開幕当初から16位を目指すクラブはないと思いますね。

J1残留の条件

現在、J2降格に関わるレギュレーションは次のようになっています。

15位 無条件で残留
16位 J1参入プレーオフに参加
17位 自動降格
18位 自動降格

J1参入プレーオフは2018年に始まった制度で、J1 16位とJ2 3位~6位のクラブが参加する、トーナメント方式の入れ替え戦です。

2017年までは16位も自動降格だったので、この制度の導入によってJ1のクラブは、残留の可能性が上がりました。

とはいえ、J1参入プレーオフで確実に勝利できる保証はないですから、シーズンの目標がJ1残留あっても、目指すのは15位以上になると思います。

事実、かつて行われていたJ1・J2入れ替え戦では、J1 16位のクラブがJ2 3位のクラブに敗れるケースが何度か発生していますからね。

16位を狙うのは、下位に低迷するクラブがシーズン終盤になって、

サポーターA
サポーターA
15位には手が届きそうにない…… でも、16位なら何とかなりそうかな

となってからですね。

※Jリーグの昇格・降格については、「Jリーグの昇格と降格の仕組みはこうなっています。」で詳しく紹介しています。

確実に16位が確保できる勝ち点は?

さて、では一体どのくらいの勝ち点を獲得すれば、確実に16位を確保することができるのでしょうか?

答えは勝ち点40です。

J1リーグが現在と同じ18クラブ体制になったのが、2005年。それから2018年までの14年間で、17位になったクラブの最高成績は勝ち点39でした(2018年の柏)。

これは、「勝ち点40以上を獲得した17位のクラブは存在しない」と言い換えることがができますから、過去の実績から考えた場合、勝ち点40を獲得すれば確実に17位を上回ることができる(16位以上を確保できる)、ということになります。

J1残留に最低限必要な勝ち点は?

16位の目安は勝ち点32

勝ち点40を獲得すれば、16位は確実に確保できます。

ただ、実際には勝ち点40を獲得しなくても、16位には届きます。

というよりもむしろ、勝ち点40未満で16位になっている年の方が、圧倒的に多いです(2005年から2018年の14年間で、16位で勝ち点40を超えたのは2018年の1度だけ)。

では一体、どのくらいの勝ち点が、16位の目安となるのか。つまりは、J1残留に最低限必要な勝ち点の目安となるのか。

これも過去の実績から、勝ち点32であることがわかります。

どうして勝ち点32?

2005年から2018年の間に、16位になったクラブの勝ち点は次の通り。

勝ち点 クラブ数
39~41 1
36~38 2
33~35 3
30~32 5
27~29 2
24~26 1

※Jリーグでは「1勝=勝ち点3」であるため、勝ち点を3刻みにしています。勝ち点30~32の範囲は、勝利数に直すと「10勝以上11勝未満」、同じく33~35は「11勝以上12勝未満」となります。

最も多いのが、勝ち点30~32。それに続くのが、勝ち点33~35のゾーンです。

勝ち点30~35を獲得して16位になっているクラブが、多いということですね。

Jリーグファン
Jリーグファン
ん? でもそれなら、16位を確保するために必要なのは、勝ち点30になるんじゃないの?

確かに、シンプルに考えるとそうなりそうなところなのですが…… 勝ち点30では、少々心もとないのですね。

というのも、勝ち点30以上で17位にとどまった年が、過去14年間のうち半分近い6回もあるからです。

勝ち点30以上で17位
  • 勝ち点39 2018年柏
  • 勝ち点38 2012年G大阪
  • 勝ち点37 2008年東京V
  • 勝ち点31 2014年C大阪
  • 勝ち点30 2005年東京V、2009年大分

上記の通り、17位の勝ち点を上から順に並べていくと、上から3番目と4番目の間に大きな開きがあるのがわかります(勝ち点37と勝ち点31)。

一つ上との勝ち点差が6も開いているケースは、勝ち点30以下にもありません。勝ち点37以上を記録した上の3つは特殊な例と考えていいでしょう。

すると17位の標準的な勝ち点は31以下ということになり、勝ち点32が、過去の実績から導き出される16位を確保するための目安の勝ち点になるわけです。

まとめ:16位になっても、確実にJ1に残留できるわけではない

  • 確実に16位以上が確保できるのは、勝ち点40以上
  • 勝ち点32以上で、16位以上確保の可能性が高くなる

16位は、J1残留に最低限必要な勝ち点です。ですが、16位になったからといって、残留が確実になるわけではありません。

シーズン終了後に、J1昇格を目指すJ2クラブとの生き残りを賭けたプレーオフが待っているからです。

この戦いは、優勝争い以上のプレッシャーがあるとも言われています。次のシーズンをJ1で戦うか、J2に甘んじるかでは、天と地ほどの違いがありますからね。

もっとも、16位が自動降格だった時代もあるわけですから、その頃に比べれば随分恵まれてはいるのですが。

今回は、以上です。