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【サッカー】アジアの国々をA~Eでランク分け!日本のライバルと呼べる強豪は3ヶ国

こんにちは、早起きラガードです。

観戦初心者
観戦初心者
サッカーにおけるアジアの国の力関係ってどうなってるんだろう? 日本ってどのくらい強いのかな?」

今回はそんな疑問にお答えするべく、サッカー観戦歴25年を超える私が、アジア各国をランク分けしました。

最近サッカーを見始めたばかりの方にも、わかりやすい内容となっております。

アジア各国をA~Eでランク分け

いきなり結論から書いてしまいますが、アジア各国をA~Eの5つのランクで分けると次のようになります。

アジア各国のランク
  • ランクA 日本、オーストラリア、韓国、イラン
  • ランクB カタール、ウズベキスタン、UAE
  • ランクC イラク、中国、サウジアラビア、ヨルダン
  • ランクD 北朝鮮、ベトナム、バーレーン、レバノン、オマーン、シリア、タイ
  • ランクE 上記以外の国々

観戦初心者
観戦初心者
ん? オーストラリアってアジアなの?

アジアです。少なくとも、サッカーの世界では。

サッカーでいうアジアとは、アジアサッカー連盟(AFC)に加盟している国と地域のことです。

オーストラリアは、かつてはオセアニアサッカー連盟の所属だったのですが、2005年に脱退し、アジアサッカー連盟の方に移ってきました。

そのため、一般の地理感覚からすると違和感があるかもしれませんが、サッカーの世界ではオーストラリアはアジアなのです。

イラクとサウジアラビクがランクC?

ある程度サッカー観戦歴のある方の中には、イラクとサウジアラビアのランクCに違和感を覚えるかもしれません。

確かに、感覚的にこの両国はもっと上でもいいような気がします。

ただ、近年のW杯予選とアジアカップの成績から算出すると、両国が該当するのはこのランクでした。

では、どのようなランク付けを行ったのか。

次で、それを説明します。

ランキング決定の方法

説明します、と大上段に構えてみましたが、実際のところその方法は極めてシンプルです。

過去の大会の成績を数値化し、その合計値で各国をランキングしただけ。

対象としたのは、次の大会です。

採点対象とした大会
  • 2010W杯アジア最終予選
  • アジアカップ2011
  • 2014W杯アジア最終予選
  • アジアカップ2015
  • 2018W杯アジア最終予選
  • アジアカップ2019

 

W杯予選とアジアカップを選んだのは、AFC(アジアサッカー連盟)に所属するすべての国と地域が参加する大会だからです。

また、あまり古い大会のデータを入れると現状との乖離が大きくなると考えたため、対象を2010W杯アジア最終予選以降に絞りました。

採点方式(W杯予選)
  • W杯出場 10ポイント
  • 大陸間プレーオフ進出 8ポイント
  • 最終予選進出 6ポイント
採点方式(アジアカップ)
  • 優勝 14ポイント
  • 準優勝 12ポイント
  • ベスト4 10ポイント
  • ベスト8 8ポイント

2010、2014、2018大会のいずれも、アジアに与えられたW杯出場枠は4.5でした。そのため、W杯出場権獲得をアジアカップのベスト4相当としています。

採点結果(ランキング)

国名 ポイント(合計)
日本 64
オーストラリア 64
韓国 60
イラン 52
カタール 40
ウズベキスタン 36
アラブ首長国連邦(UAE) 32
イラク 30
中国 22
サウジアラビア 16
ヨルダン 16
北朝鮮 10
ベトナム 8
バーレーン 8
レバノン 6
オマーン 6
シリア 6
タイ 6

「アジアの盟主」を自任する日本ですが、このランクを見ると、そう言えるだけの実績を残していることがわかります。 このランクには反映していませんが、2018W杯本大会では、アジアで唯一決勝トーナメントに進出していますしね。

さらにここから、次の基準で各国をA~Eの5つのランクに分けました。

ランク分け方式
  • ランクA:46ポイント以上
  • ランクB:31~45ポイント
  • ランクC:16~30ポイント
  • ランクD:1~15ポイント
  • ランクE:ポイントなし(表に記載のない国々)

 

その結果が、以下のランク分けになります。

アジア各国のランク
  • ランクA 日本、オーストラリア、韓国、イラン
  • ランクB カタール、ウズベキスタン、UAE
  • ランクC イラク、中国、サウジアラビア、ヨルダン
  • ランクD 北朝鮮、ベトナム、バーレーン、レバノン、オマーン、シリア、タイ
  • ランクE 上記以外の国々

 

ランクごとの状況

各ランクの状況について、もう少し詳細に見てみましょう。

ランクA(46ポイント以上)

日本、オーストラリア、韓国、イラン

このランクに属する国々は、アジアのトップグループです。

日本以外の3ヶ国は、いずれも日本のライバルに当たる国々で、格は同じ。対戦して勝てるかどうかは、五分五分です。

W杯の常連国でもあり、アジアの出場枠は、この4ヶ国で分け合うケースが多いです。

W杯出場回数
  • 韓国 10回
  • 日本 6回
  • イラン 5回
  • オーストラリア 5回(アジア枠での出場は2010年~)

この4ヶ国以外で複数回のW杯出場経験があるアジアの国は、サウジアラビア(5回)と北朝鮮(2回)しかありません。

ランクB(31~45ポイント)

カタール、ウズベキスタン、UAE

ランクBの国々は、「ランクAよりは力の劣る準強豪国」という位置づけです。

W杯アジア最終予選の常連国で、UAEは1990年にW杯出場経験もあります。

ランクAの国々との対戦でも、極端に守備的な戦術を取ることなくがっぷり四つに組むことができ、真っ向勝負で打ち破る力も持っています。

実際、2018年W杯アジア最終予選では、UAEが日本とサウジアラビアに、カタールが韓国に勝利しています。また、アジアカップ2019決勝では、5回目の優勝を狙った日本がカタールに敗れました。

この中で特に注目なのは、やはりカタールでしょう。2022年のW杯開催国ということもあって、急速に強化を進めています。

2019年のアジアカップ初制覇は、その成果が表れたものとも言われています。今後、日本のライバルとして、ランクAに食い込んでくるかもしれません。

ランクC(16~30ポイント)

イラク、中国、サウジアラビア、ヨルダン

ランクCはこの4ヶ国。

アジアのサッカーについてある程度知識のある方は、イラクとサウジアラビアが属していることに違和感を覚えたことでしょう。

イラクはアジアカップ2007の優勝国。サウジアラビアは、アジアカップ優勝3回、W杯出場5回という輝かしい実績を誇っているからです。

ただ、近年の成績は両国とも振るいません。

  イラク サウジアラビア
2010W杯 3次予選敗退 最終予選敗退
アジアカップ2011 ベスト8 グループステージ敗退
2014W杯 最終予選敗退 3次予選敗退
アジアカップ2015 ベスト4 グループステージ敗退
2018W杯 最終予選敗退 本大会出場
アジアカップ2019 ベスト16 ベスト16

イラクは、アジアカップ2015のベスト4が近年の最高成績。

サウジアラビアは2018W杯本大会に12年ぶりに出場を果たすなど、近年復調の傾向が見られます。

しかしながら、2015年以前の成績が大きく足を引っ張っており、今回はランクCとなりました。

ランクD(1~15ポイント)

北朝鮮、ベトナム、バーレーン、レバノン、オマーン、シリア、タイ

このあたりのランクまでくると、さすがに日本よりも明確に格は下です。

マスコミが「勝って当たり前」とあおる国々ですね。

ただ、サッカーは勝って当たり前の国々に勝つのが難しい。油断はできません。

この中での注目はタイとベトナムです。

アジアカップ2019ではタイがベスト16、ベトナムはベスト8まで勝ち残りました。

タイは、2018W杯のアジア最終予選にも進出していますし、Jリーグではチャナティップ選手が2018年のベストイレブンに選ばれています。

近年、東南アジアの国々は力を伸ばしてきていますが、その中でもいち早く結果を残しているのが、この2つの国になります。

ランクAに到達するにはまだ時間がかかりそうですが…… しかしその差は縮まっていますから、日本もうかうかしていられないでしょう。

ランクE(ポイントなし)

AFCには、現在47の国と地域が加盟しています。

ランクDまでに取り上げたのは、そのうち18ヶ国。それ以外の約30の国と地域が、このランクに属します。

日本を含むランクAの国々には、まず勝ち目のない国々と理解しておけばいいでしょう。

引分けも難しいくらいの、実力差があります。

まとめ:日本はアジアの盟主だが、その座は安泰ではない

アジア各国のランク
  • ランクA 日本、オーストラリア、韓国、イラン
  • ランクB カタール、ウズベキスタン、UAE
  • ランクC イラク、中国、サウジアラビア、ヨルダン
  • ランクD 北朝鮮、ベトナム、バーレーン、レバノン、オマーン、シリア、タイ
  • ランクE 上記以外の国々

ここまで、アジア各国の力関係について紹介してきました。

ただ、当然ですがここでご紹介したランクは、未来永劫不変というわけではありません。

カタールや、東南アジア諸国のように、今まさにめきめきと力をつけている国もありますし、サウジアラビアのように、かつては隆盛を誇ったにもかかわらず、その後力を落としてしまった国もあります。

一つ確かに言えるのは、アジア各国の力の差は、以前ほど大きなものではなくなっているということ。

日本には、いつまでもアジアの盟主でいてもらいたいものですが……

今回は、以上です。