香川真司が一時在籍していたことで、これまでより少しだけ注目を集めるようになったサッカーのギリシャリーグ。
日本人にとっては馴染みの薄いリーグで、サッカーファンであってもUEFAチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグでたまに名前を見かけるくらい、という方が多いんじゃないかと思います。
でも、実はこのギリシャリーグ、香川以前にもプレーした日本人選手が何人かいるのですね。
本記事では、そんなギリシャリーグ1部(ギリシャスーパーリーグ)について、ご紹介します。
- ギリシャスーパーリーグで活躍する日本人選手
- ギリシャスーパーリーグの大会方式
- ギリシャスーパーリーグの視聴方法
ギリシャスーパーリーグの日本人選手
現在、ギリシャスーパーリーグ(ギリシャリーグ1部)に所属しているいません。
直近では、香川真司が2021年1月から12月までPAOKテッサロニキというクラブに在籍していたのですが、退団しました。
かつてギリシャスーパーリーグのクラブに所属していた日本人選手
選手 | 所属クラブ |
---|---|
小林大悟 | イラクリス・テッサロニキ(2010) |
坂田大輔 | アリス・テッサロニキ(2011) |
梶山陽平 | パナシナイコス(2013) ※FC東京からのレンタル |
香川真司 | PAOKテッサロニキ(2021) |
過去、ギリシャスーパーリーグ(ギリシャリーグ1部)でプレーしたことのある日本人選手は、4人。
人数が少ないですし、香川以前の直近が梶山の2013年ですから、日本人にとって馴染みが薄いのもうなづける結果かと思います。
4大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア)のような、トップクラスのリーグでもないですしね。
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ギリシャスーパーリーグって、どんなリーグ?
ここからは、ギリシャプロサッカーの1部リーグである、ギリシャスーパーリーグについて紹介していきます。
ヨーロッパ各国を順位付けしたUEFAランキングにおいて、ギリシャはおおよそ10~20位の間に位置しています。
UEFAの加盟協会は55ありますので、半分より上ではあるものの、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグといったヨーロッパの大会で目立った結果を残せるほどの力はないと考えていいでしょう。
優勝しても、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージ出場権が与えられない(予選からの出場)のは、トルコのスュペル・リグなどと同様です。
ギリシャスーパーリーグの大会方式
ギリシャスーパーリーグ(ギリシャリーグ1部)の参加クラブ数は14。
J1リーグや、4大リーグで最もクラブ数が少ないブンデスリーガ(ドイツ)でもクラブ数は18ありますから、14というのはかなり少ないです。
この14クラブで、まずはオーソドックスな2回戦総当たりのリーグ戦が実施されます。これが、レギュラーシーズン。
ここまでは4大リーグやJ1リーグと同じですが、この先が違います。
というのも、レギュラーシーズンの後に14クラブを2つに分けて、プレーオフが実施されるからです。
レギュラーシーズンの後にプレーオフが待っている、という点は、ベルギーリーグ(ジュピラー・プロ・リーグ)と似ていますね(ただし、方式は違います)。
プレーオフの方式
レギュラーシーズン終了後、ギリシャスーパーリーグでは参加14クラブが順位によって2つに分けられます。
- 1位~6位
- 7位~14位
1位~6位のグループでは、
- 優勝
- UEFAチャンピオンズリーグ出場権
- UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ出場権
を争うプレーオフを実施します。
一方、7位~14位のグループでは、1部残留を賭けたプレーオフを実施します。
プレーオフの方式は、再び2回戦総当たりのリーグ戦。レギュラーシーズンの成績は持ち越しとなるので、当然レギュラーシーズン上位の方が有利なスタートを切れます。
ヨーロッパの大会の出場権
ギリシャスーパーリーグでは、3位までのクラブに、
- UEFAチャンピオンズリーグ(CL)
- UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)
のいずれかの出場権が与えられます。
ただし、既にご紹介した通り、ギリシャスーパーリーグで優勝しても、CLのグループステージ出場権は与えられません。
優勝クラブに与えられるのは、予選1回戦からの出場権です。
また、UECLの方もグループステージ出場は与えられません。こちらは、予選2回戦からの出場となります。
- 1位:CL予選1回戦からの出場
- 2位、3位:UECL予選2回戦からの出場
なお、UECLが2021-22シーズンから新設されたことに伴って、ギリシャスーパーリーグからUEFAヨーロッパリーグ(EL)への出場はなくなりました。
ELの出場権は、ギリシャカップの優勝クラブに与えられます。
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ギリシャスーパーリーグの降格
14クラブで開催されるギリシャスーパーリーグの降格は、プレーオフの結果で決まります。
- 14位(最下位)が自動降格
- 13位が2部2位のチームとの入れ替え戦に出場
自動降格が1チームという点は、2チーム降格するJ1リーグや4大リーグよりも緩く見えるかもしれませんが、クラブ数が全部で14しかいないですからね。
それほど簡単ではないと思います。
ギリシャスーパーリーグの強豪
既にご紹介した通り、ギリシャスーパーリーグには3強と呼ぶべき3つの強豪クラブが存在しています。
- オリンピアコス
- パナシナイコス
- AEKアテネ
この3クラブが3強と呼ばれるのは、通算優勝回数が他クラブを圧倒しているからです。
- オリンピアコス:46回
- パナシナイコス:20回
- AEKアテネ :12回
※2020-21シーズンまで。前身の大会を含みます。
この3クラブ以外に優勝経験があるのはわずかに3クラブだけで、しかも優勝回数は一桁に留まります。
2011-12から2020-21の10年間の成績を見ても、
- オリンピアコス:優勝8回、2位1回、3位1回
- パナシナイコス:2位3回、3位1回
- AEKアテネ :優勝1回、3位3回
と、上位に進出し続けています。
3強に迫るPAOK
近年も十分な実績を残している3強ですが、他のクラブがまったく追随できていないかというと、そんなこともありません。
2011-12~20-21の10シーズンの間にも、3強以外でリーグ優勝を果たしているクラブがあります。
それが、2021年に香川真司の所属していたPAOK。
2018-19シーズンに、3強を抑えて優勝を果たしました。
他にも、2011-12~2020-21の10年間に、
- 2位:5回
- 3位:1回
と3強と比較しても遜色のない実績を残しています。
近年の成績だけにフォーカスするなら、4強と呼んでもいいくらいかもしれません。
まとめ:ギリシャスーパーリーグとは
本記事では、ギリシャスーパーリーグについて紹介しました。
2021年に香川真司が在籍していたため注目が集まりましたが、過去にプレーした日本人選手も少なく、リーグのレベルもトップクラスとは言えないです。
そのため、どうしても日本人にはなじみが薄いリーグになるかな、という印象です。
今回は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。