Jリーグのクラブが出場する国際大会と聞いて、真っ先に思い浮かぶのがACL。
アジアチャンピオンズリーグと呼ばれることもありますが、正式名称は、
AFCチャンピオンズリーグ
です(AFCは、アジアサッカー連盟のことです)。
その年の、アジアNo.1クラブを決める大会ですが、どんなクラブでも出場できるわけではありません。
出場資格が与えられるのは、
アジアサッカー連盟(AFC)に加盟している国・地域(正確には加盟しているサッカー協会)の、リーグ戦、カップ戦の上位クラブ
に限られます。
今回は、このACLについて紹介していきます。
- ACLの視聴方法
- ACLの大会方式
- ACLの歴代優勝チーム
ACLの視聴方法
ACLは2021シーズンからDAZNが独占配信しています。
サッカーファンの期待に応えて、ついにDAZNがACLの放映権を獲得してくれました。
契約期間は、2028年までの8年間。
DAZNはJリーグの放映権も持っており、こちらも2028年までの契約となっていますので、DAZNに加入しているだけで、
- Jリーグ
- ACL
の両方を見ることができます。
追加料金はなし、月額利用料のみで視聴可能。
2020シーズンまでは、日本テレビ系の有料CS放送に加入しなければ見られない試合が多かったのですが、そういうこともなくなりました。
Jリーグを見るためにDAZNを契約すれば、自動的にACLも見られるようになります。
ACLを無料で視聴することはできる?
DAZNが独占放映権を取得しているため、DAZN以外でACLを視聴する方法はありません。
DAZNにはかつて初回1ヶ月無料トライアル期間が設けられていたのですが、現在ではなくなってしまいました。
このため、ACLを無料で視聴する方法は現在のところ残念ながらありません。
ACLの大会方式
ACLの出場クラブ数
ACL本大会の出場クラブ数は、40クラブです。
2021年に、それまでの32クラブから拡大されました。
東西で20クラブずつになります。
アジアは非常にエリアが広大なため、ACLは準決勝までは東西別で大会が開催されます。
日本は(当然ながら)東地区の所属です。
出場枠が与えられるのはランキング12位まで
ACLの出場枠は、すべての国・地域(サッカー協会)に与えられているわけではありません。
AFCに加盟しているサッカー協会は、47もありますからね。
すべての国に1つずつ与えても、出場クラブ数は40を超えてしまいます。
出場枠が充てられるのは、AFCクラブコンペティションランキングの東西各上位12位まで。
2021年大会の東地区の場合、各国の出場枠は次の通りとなっています。
- 中国 3+(1)
- 日本 3+(1)
- 韓国 2+(2)
- タイ 2+(2)
- オーストラリア 1+(2)
- フィリピン 1+(1)
- 北朝鮮 0+(0)
- ベトナム 1+(0)
- マレーシア 1+(0)
- シンガポール 1+(0)
- 香港 1+(0)
- ミャンマー 0+(1)
()はプレーオフの出場枠。
北朝鮮はランクでは7位なのですが、ACLライセンスを保持しているクラブが存在していないため、出場枠が与えられません。
日本のACL出場枠については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
[icon class=icon-link]ACL、日本の出場枠は? 出場権が与えられるのはどんなクラブ?
ACLの開催期間
毎年2月~11月の開催が基本です。
2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症の影響があり、日程がかなり変則的なものとなっています。
試合が行われるのは、火曜日もしくは水曜日。
週末は、国内リーグの試合が組まれている国が多いため、開催できません。
日本も同様で、Jリーグだけでなくルヴァンカップ、天皇杯など、他の大会と開催期間が重なっています。
そのためACLに出場するクラブは、日程が過密になりがち。
ルヴァンカップについては、
- グループステージ
- プレーオフステージ
が免除されますが、それ以外の大会はACLに出場しないクラブと同じだけの試合数をこなさなければならないため、勝ち進むほどにスケジュールが厳しくなっていきます。
そのため、かつては、ACLは罰ゲームなどと言われたこともありました(今でも時々言われることがあります)。
ただ、大会の権威は間違いなく高いですし、難易度も高いです。
それだけに、本気で取りに行っているクラブが多いことも事実です。
ACLには3つのステージがある
ACLは大きく分けて、次の3つのステージが存在します。
- プレーオフ
- グループリーグ
- 決勝トーナメント
プレーオフはACL本大会ではなく、本大会出場をかけた予選です。
グループリーグからが本大会となります。
また、既に触れた通り、ACLは準決勝までは東西に分かれて試合が行われるため、
- プレーオフ
- グループリーグ
は、完全に東西別での実施となります。
プレーオフ
ACLのプレーオフは、次の2つのラウンドで実施されます。
- 予選ラウンド
- プレーオフラウンド
ただし、プレーオフ枠で出場したすべてのクラブが、1回戦から参加するわけではありません。
ここでもAFCクラブコンペティションランキングが関係していて、日本や中国のようなランキング上位の国の場合は、プレーオフラウンドからの出場となります。
ACLのプレーオフについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
[icon class=icon-link]【ACL】プレーオフとは?方式・視聴方法を紹介【Jクラブも出場】
グループリーグ
ここからが、ACLの本大会です。
グループリーグは、
出場全クラブを4クラブずつのグループに分けて、ホーム&アウェー方式による2回戦総当たりのリーグ戦
という方式で実施されます。
出場クラブは40なので、グループはA~Jまでの10。
東西の出場クラブは同数に設定されているので、各地区のグループ数は5ということになります。
- 各グループ1位
- 2位のうち各地区上位3クラブ
決勝トーナメント
決勝トーナメントは、グループリーグを突破した16クラブによる、
ホーム&アウェーによる2回戦制
で実施されます。
2戦合計で、得点数が多い方が勝ち抜き。
同点の場合は、アウェーゴール方式が適用されます。
なお、準決勝までは、グループリーグ同様東西別での実施。
決勝で初めて、東西のクラブが対戦することになります。
- 準決勝までで、東西それぞれの地区王者を決める
- 決勝は地区王者同士によるアジア王者決定戦
と考えると、わかりやすいかもしれません。
なお、UEFAチャンピオンズリーグの場合、決勝が中立地での一発勝負となっていますが、ACLでは決勝でもホーム&アウェー方式が採用されています。
そのため、優勝の決まる試合が、遠くアウェーの地だったりします(2008年のG大阪や、2018年の鹿島がそうでした)。
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ACLの歴代優勝クラブ
ACLの歴史
ACLが、ACLとして始まったのは2002年からです。
それ以前にも、アジアのクラブによる国際大会は存在していたのですが、それらを発展的に解消することでACLが始まりました。
- アジアクラブ選手権
- アジアカップウィナーズカップ
- アジアスーパーカップ
このうち、アジアカップウィナーズカップはアジア各国・地域のカップ戦優勝クラブが出場できる大会でした。
ACLの出場クラブにカップ戦王者が含まれているのは、このためと思われます。
歴代優勝クラブ
こちらの記事でも紹介していますが、ACLには東高西低の傾向があります。
優勝国を見ると、2010年代は東地区の8勝2敗でした。
ACLって、どんな大会:まとめ
本記事では、次の内容について紹介しました。
- ACLの視聴方法
- ACLの大会方式
- ACLの歴代優勝チーム
出場クラブに大きな負担を強いることから、「罰ゲーム」などと呼ばれた時代があったことは紹介しましたが、現在ではACL出場権獲得を目指してJ1リーグ戦を戦うクラブがあるほど、その価値は高まっています。
2021年からは、DAZNでの配信が始まりました。
DAZNに加入すれば、月額利用料だけで、
- Jリーグ
- ACL
の両方が視聴可能になります。
Jリーグファンなら、加入しない手はないと思いますね。
今回は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。